銀を成ってから寄せる


上図は、角換わりからの進展で△4七飛成とした局面。ソフトの評価値+808で先手優勢。

対局中は、先手が少しいいと思っていましたがまだ後手玉が寄りそうで寄らないのでこの後の指し手がよく分かっていませんでした。

本譜は▲6三銀不成としましたが、△7六歩だったらソフトの評価値+105で互角。

将棋の格言に銀は不成に好手ありというのがありますが、この場合はそうではなかったようで、△7六歩だったら互角だったようです。

▲6三銀不成は▲5四金から攻める狙いですが、▲5四金△4二玉▲5三角△4一玉▲6二成桂△4二歩でひと押しが足りません。

後手の△7六歩は詰めろではありませんが、次の狙いは△7七歩成がありますし、▲7六同銀なら△6六角で合い駒をすると先手が戦力不足になりそうで、また▲9七玉と逃げると△9五歩が詰めろになり、うるさい形になりそうです。

▲6三銀不成では▲6三銀成がありました。

▲6三銀成△4三玉▲2一角で、ソフトの評価値+693で先手有利。

この手順は、▲6三銀成に△4二玉なら▲6四角以下詰みなので△4三玉としますが、そこで▲2一角が少し見えづらいです。

▲2一角は何気に詰めろになっており、▲2一角に△7六歩なら▲5三金△4四玉▲5四金△同玉▲3二角成△4三歩▲5三金△4四玉▲4三馬まで。

この手順は、▲5三金から▲5四金とするのがうまい手で、▲5四金から入ると△4二玉▲5三成銀△3一玉▲3二角成△同玉▲4三成銀△同龍▲同金△同玉で後手玉は詰みません。

指されてみればなるほどですが、早指しでは見えません。

▲2一角に△3一金打なら、▲2三飛成△2一金▲同龍△3六龍▲2七金△7六歩▲5三金△4四玉▲3六金△7七歩成▲同玉で、ソフトの評価値+3196で先手勝勢。

この手順は、△3一金打と粘った手ですが▲2三飛成が継続手でこれも▲3二龍△同金▲5三金△4四玉▲5四金打の詰めろになっています。

▲2三飛成以下後手は角を取って上部脱出を目指しますが、▲2七金で先手が残っているようです。

ただし指し手の内容は早指しでは難しいです。

銀を成ってから寄せるのが参考になった1局でした。