安い駒で攻める△3七歩

上図は、横歩取り青野流からの進展で△4五桂と跳ねた手に3七の銀が▲4八銀と引いた局面。ソフトの評価値-985で後手優勢。

この局面は、駒の損得はなく先手の龍や後手の馬はそれなりに働いているのですが、後手の△4五桂と跳ねた手が先手玉に迫っている分後手が優勢で、見た目以上に差が開いている感じです。

対局中は、△3六桂くらいで先手が悪いなと思っていましたが、気が付かない手を指されました。

本譜は以下△3七歩で、ソフトの評価値-1196で後手優勢。

△3七歩が一見ぬるいようでもこれが厳しかったです。

後手は持ち駒の桂馬を温存して歩で攻める手です。

△3七歩に▲2八歩なら、△3八馬▲3三歩△同金▲2五桂△3四金で、ソフトの評価値-1497で後手優勢。

この手順は、▲2八歩に△3八馬ともぐりこめるのが△3七歩の効果で、以下△3六桂から4八の地点で清算して△3八飛の詰み筋を狙っています。

△3七歩に▲1六角△同馬▲同歩△3八歩成▲同金△3六桂で、ソフトの評価値-1181で後手優勢。

この手順は、▲1六角で馬を消した手ですが、最後の△3六桂が厳しいです。

△3六桂に▲5九銀なら、△2九飛▲3九歩△3七歩でソフトの評価値-1855で後手優勢。

この手順は▲3九歩と底歩で受ける手ですが、△3七歩が厳しく先手陣はもちません。

△3六桂に▲3三歩なら、△同金▲2二角△2九飛▲3三角成△4八桂成▲同金△6九銀▲6八玉△7八銀成▲同玉△6九角▲8八玉△8七金▲7九玉△7八金まで。

この手順の△4八桂成に▲同玉でも、△3七角▲同金△同桂成▲同玉△2六銀▲4八玉△4九金▲5八玉△5九金▲6八玉△6九金▲5八玉△5九飛成まで。

この手順は、先手は受けてもきりがないので▲3三歩から▲2二角で後手陣に嫌味をつけた手ですが、△2九飛が△4八桂成からの詰めろになっており、後手勝勢です。

△3七角から詰ますのがいい手ですが、△3七角で△5九角▲5八玉△6九銀▲同玉△7七角成の開き王手は▲3九歩と底歩が効いて詰まないので注意です。

安い駒で攻める△3七歩が参考になった1局でした。