盤面全体をよく見る


上図は、相居飛車から後手右玉の展開で▲4四歩と打った手に△同金とした局面。ソフトの評価値+99で互角。

駒割りは銀と桂馬の交換で先手が少し駒得ですが、先手は歩切れなのでいい勝負のようです。

大駒は後手の方が働いているのに対して、先手は飛車も角はほとんど働いていないのがやや不満な展開です。

この局面では▲4四銀とするのが自然に見えますが、なぜか対局中は▲4二銀と打つのが見えてその手を指してしまいました。

実戦は▲4二銀以下△4六角▲8八玉△5八飛成▲同銀△4五金で、ソフトの評価値-280で互角。

この手順の▲4二銀は後手陣形に攻めの拠点を作るつもりだったのですが△4六角の王手が軽い手で、▲8八玉に飛車が直通することで△5八飛成があり▲同銀に△4五金として飛車と金銀の2枚替えで先手がだいぶ駒損になりました。

△4六角の王手をうっかりしていたとはいえ、先手が駒損になったので互角とはいえだいぶ形勢を悪くしました。

▲4二銀では▲4四銀がありました。

▲4四銀△同角▲8四銀で、ソフトの評価値+107で互角。

この手順の▲4四銀は普通の手ですが、△同角に▲8四銀が少し見えづらいです。

8五の歩の裏側に駒を打つのは一つの狙いですが、金と銀しかなくてやや駒不足の中で▲8四銀は全く気がつきませんでした。

▲8四銀の次の狙いは▲8三金から▲7三銀成です。

▲8四銀△8三銀▲同銀成△同玉▲4五金△5七銀▲6九銀△3三角▲3五歩で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順の▲8四銀に対する△8三銀以下の進行で後手が3段玉のやや不安定な形になるのですが、先手も駒不足のため簡単ではないようです。

▲4五金と中央に金を打って後手の角にプレッシャーをかけますが、△5七銀と打ち込むのも結構な手です。

部分的には△5七銀には▲5九金と引きたいのですが、△6六銀成とされると後手の飛車と角が一気に働くので、先手は▲6九銀と辛抱します。

以下△3三角と逃げた手に▲3五歩と辛抱してどうかという展開です。

これらの手順の▲8四銀と▲4五金が浮かぶかどうかが結構大事みたいで、このような手をできるだけ短い時間で指せるようになりたいです。

指摘されるとなるほどという手ですが、実際に対局で指せるかというとこれが結構難しいです。

やはり盤面全体をよく見るのが大事なようです。

盤面全体をよく見るのが参考になった1局でした。