上図は、相矢倉からの進展で△6四角と出た局面。ソフトの評価値-132で互角。
後手は4筋の位を取ってから、△6四角と先手の飛車をけん制する指し方です。
飛車取りなので▲3七桂と受けましたが、後手はここから思い切った手をしてきました。
本譜は▲3七桂△8五桂▲8八銀△3五歩で、ソフトの評価値-352で後手有利。

この手順は、△8五桂に▲8八銀と壁銀にしてから△3五歩と突く手です。
△3五歩は先手の飛車を攻める手で狙い筋ではあるのですが、後手の守りの歩を突くのは少し決断がいります。
また後手玉が4一なので矢倉に入城しておらず、強い戦いがしにくいのですがそれでも△3五歩を優先するのがなかなかの手です。
本譜は、△3五歩以下▲同歩△3六歩▲3八飛△7五歩で、ソフトの評価値-371で後手有利。
この手順は△3六歩と打って桂馬が取れる形です。
先手からも▲8六歩とすれば桂馬は取れますが、△9七桂成とされると形が崩れます。
よって最初の局面での▲3七桂はあまりよくなかったようで、▲3七銀が気になります。
▲3七銀△3一玉▲9六歩△9四歩▲8八玉で、ソフトの評価値-205で互角。

この手順は、▲3七銀で受けた手で以下9筋の歩を受けてから▲8八玉と入城した手です。
互角とはいえ後手の方が評価値がいいのが気になりますが、やはり4筋の位の圧力が大きいということだと思います。
先手は4筋の位に向かって▲4六歩と突くか、▲4八飛と回る筋で勝負する形だと思います。
なお最初の局面でのソフトの推奨手はやや意外でしたが▲1八飛でした。
▲1八飛△3一玉▲8八玉△8五桂▲8六銀△2二玉▲9六歩△9四歩▲1五歩で、ソフトの評価値-120で互角。
この手順は、▲1八飛として3七に駒を置かない指し方です。
3七に駒があると後手から狙われやすいのですが、▲1八飛だと軽い形なので角筋は受けやすいです。
先手は両方の端歩を突いて待つ指し方で、先手の狙いは、▲6五歩△4二角に▲3五歩とする手や、1歩が入れば▲1四歩△同歩▲1三歩や▲1五歩などでどうかという感じです。
やや意外な推奨手が参考になった1局でした。