上図は、角換わりからの終盤戦で▲6二銀不成の王手に△5四玉と上がった局面。ソフトの評価値+2533で先手勝勢。
この局面は、駒の損得はありませんが、△3七龍と桂馬が取られて△4五玉という形になれば、後手玉の入玉する展開になりそうなのでそれまでに先手が手を作らないといけません。
実戦的には先手もプレッシャーがかかりそうな局面です。
△5四玉には▲6三角のような手もありますが、△4四玉で▲4五金と打っても取られてしまいます。
本譜は、▲5三金△4四玉でソフトの評価値+365で先手有利となりましたが、勝勢から有利になるのでは手が見えていません。
▲5三金では▲2三飛成がありました。ソフトの評価値+2578で先手勝勢。

▲2三飛成と捨てる手ですが、まず浮かびません。
▲2三飛成に△同金なら、▲6四金△同玉▲4二角△5四玉▲5三角成まで。
この手順は▲6四金と捨ててから▲4二角と打って以下詰みです。
実戦ではあまり見ない飛車や金を捨てる手の連続ですが、△2三同金とは取れません。
▲2三飛成に△3七龍なら、▲6三角△4四玉▲4五歩△同桂▲5四金△同銀▲5三龍まで。
この手順は、△3七龍として攻めの拠点の桂馬を取ったのですが、▲6三角から▲4五歩がぴったりで、▲5四金から詰みです。
▲2三飛成△5六歩なら、▲3二龍△同銀▲4六金で、ソフトの評価値+2407で先手勝勢。

この手順は、△5六歩と突いて5五の地点の逃げ道を広げたのですが、▲3二龍と金を取ってから▲4六金が逃げ道封鎖の手筋です。
▲4六金は▲6三角や▲5三金からの詰めろにもなっていますので、詰めろと龍取りになっています。
▲4六金に△同龍なら、▲6三角△5五玉▲5四金△4五玉▲5三金△5五玉▲5四角成まで。
この手順は、▲4六金に△同龍とさせることで、4六の地点に玉が逃げられないようにしています。
なお、▲3二龍に△5五玉が気になりますが、▲4三龍△同龍▲6四角△同玉▲5六歩で、ソフトの評価値+2342で先手勝勢。
この手順は、△5五玉と上部脱出を図りますが、▲4三龍から▲6四角として▲5六歩で際どい寄せですが、先手が何とか残っているようです。
ただし、かなり難しい手順です。
終盤のぎりぎりの寄せが参考になった1局でした。

















