銀冠に組まれると損をする

上図は、相掛かりから後手が△8八角成と角交換してから3一の銀が△2二銀とした局面。ソフトの評価値+107で互角。

角交換してから△2二銀と上がったのは、後手はゆっくり指そうという感覚だったと思うのですが、次の一手はあまり考えずに指した感じであまりよくなかったようです。

本譜は▲4六歩△2三銀▲2六飛△2四歩で、ソフトの評価値-52で互角。

▲4六歩は部分的な形ですが、△2三銀から△2四歩と後手に銀冠に組まれたのが痛かったです。

対局中は、△2三銀と指されて先手が失敗したなと思っていましたが、やはり評価値も少し下がっていました。

銀冠に組むと後手の陣形が見た目以上に手厚くなり、先手が急に指しにくくなった感じです。

後手は玉を2二まで移動して△3三桂と跳ねれば理想形です。

もちろん銀冠に組んだから後手が勝つというまではないですが、銀冠には銀の頭の2四の地点を攻める展開にならないと、後手が手厚く懐が深いです。

▲4六歩では▲2九飛がありました。

▲2九飛△2三歩▲4六歩△9四歩▲4八金で、ソフトの評価値+92で互角。

この手順は、△2三銀とされる前に▲2九飛と引く手が何気ない手です。

▲2九飛に△2三銀は、▲2四歩△1二銀▲2三角で、ソフトの評価値+565で先手有利。

この手順は、▲2九飛に△2三銀と銀冠を目指すのはさすがに危険で、▲2四歩から▲2三角で先手指せます。

よって▲2九飛に後手は△2三歩と受けますが、以下▲4八金と進みます。す。

何気ない手順のようですが、これからの将棋のようです。

銀冠に組まれると後手の歩が4段目まで伸びて後手の陣形が広くなりますが、2二銀と2三歩の組み合わせは3段目に歩があるので、先手から見ると圧迫感はありません。

銀冠に組まれたら損をするのが参考になった1局でした。