相手の狙いに飛び込んでみる


上図は、角交換振り飛車からの進展で△2四歩と突いた局面。ソフトの評価値+242で互角。

この局面は、後手は石田流に組んで3三の銀の形を活かして△2四歩と突く筋です。

△2四歩に▲同歩なら△同飛が狙いで、この手順にのるか別の手を選択するかという局面です。

実戦は△2四歩以下▲5六角△4四飛▲1五歩△5四歩で、ソフトの評価値+151で互角。

この手順の▲5六角は飛車取りですが、△4四飛と逃げた時に▲1五歩と端歩を伸ばせば将来▲1四歩△同歩▲1二歩のような狙いがあります。

後手は△5四歩と伸ばして先手の角の処置を聞いてきて、ここで▲2四歩△同銀▲6六歩△2三歩で、ソフトの評価値+273で互角だったです。

しかし、実戦は△5四歩に▲7五歩としたため△5五歩▲4五角△2五歩で、ソフトの評価値-444で後手有利。

この手順は、先手の角が使いづらい形になったのが悪く後手が指しやすいです。

大駒は遠くから睨んでいる方がいいことが多く、接近戦になると逆に狙われやすい駒になります。

最初の▲5六角は候補手の1つでしたが、推奨手は▲2四同歩でした。

▲2四同歩△同飛▲同飛△同銀▲4一飛で、ソフトの評価値+177で互角。

この手順は、後手の狙いにはまるような手ですが飛車交換をしてから▲4一飛と打ってどうかという展開です。

ここで後手の受け方で3通りの手があります。

▲4一飛に△5一飛なら、▲同飛成△同金▲3六歩△同歩▲2二歩△同金▲3一飛で、ソフトの評価値+280で互角。

この手順の飛車交換から▲3六歩はまず浮かばない手ですが、△同歩なら▲2二歩と打って△同金に▲3一飛が狙いです。

この手順の△3六同歩はあまりいい手ではないみたいですが、狙いはこのような展開です。

▲4一飛に△3一飛なら、▲2三角△4一飛▲3二角成△5一飛▲4二金△2七角▲5一金△同金▲3一飛△6一金打▲5八金上で、ソフトの評価値+520で先手有利。

この手順は、△3一飛に▲2三角が狙いの手で△4一飛に▲3二角成とすれば先手も指せるようで、最後の▲5八金上も逃げ方としては味がいいです。

▲4一飛に△2二飛なら、▲4五角△5二角▲2三歩△4一角▲2二歩成△同金▲4二飛で、ソフトの評価値+134で互角。

この手順は、△2二飛と受ける手で次に△5二角が狙いですが、▲4五角が▲2三歩と▲6三角成を狙った手で、△5二角に▲2三歩と打っていい勝負のようです。

これらより最初の局面から飛車交換を狙うのは有力だったようです。

相手の狙いに飛び込んでみるのが参考になった1局でした。