上図は、後手雁木から△5二金と上がった局面。ソフトの評価値+41で互角。
先手は引き角にして5六の歩を突いて角を活用する形に対して、後手は雁木に組んでバランスよく対応しようとしている局面です。
ここは先手も手が広いのですが、対局中は先手が少し作戦負けみたいな感じで少し悲観的でした。
理由は、5六の歩を突いているので角交換になれば、隙ができやすいという意味です。
本譜は、▲2四歩△同歩▲同角△同角▲同飛△2三歩▲2八飛で、ソフトの評価値-76で互角。

この手順は、角交換をして▲2八飛とする手で、対局中はこれでもあまり先手が冴えないなと思っていましたが、他の手も全く浮かばなかったので仕方なく指した感じです。
後手に角の打ち込みのスペースは少ないですが、先手は4八の銀が動けば△3九角のような筋があります。
形勢は互角ですが、角の打ち込みは先手の方が神経を使いそうです。
▲2四歩では▲6六歩がありました。ソフトの評価値-15で互角。

▲6六歩は対局中は少しは考えたのですが、6五の地点で争点ができるので少し先手が面白くないかと思っていました。
▲6六歩に△8一飛なら、▲6七金右△6二玉▲9六歩△9四歩▲6八角△7二玉▲7九玉△5四歩で、ソフトの評価値+91で互角。
この手順は、後手は右玉にしてじっくり指す指し方で先手は矢倉に組んで▲7九玉とします。
ここから先手は▲4六歩と突いて後手の△4五歩を突かせない指し方にして以下▲4七銀から▲3七桂という駒組が考えられます。
また玉側は▲8八玉と入城するより、▲8八銀と引いて以下▲7七桂から▲8九玉▲5七角として菊水矢倉に組むのもありそうです。
▲6六歩に△4一玉なら、▲6七金右△9四歩▲9六歩△4五歩▲3七桂△5四銀右で、ソフトの評価値+115で互角。
この手順は、後手は△4一玉と飛車と反対側に移動した展開で、以下△5四銀右から将来△6五歩の攻めを見た進行ですが、先手も▲3七桂とはねて4五の歩が取れる形なので、いい勝負のようです。
こうしてみると、▲6六歩として含みの広い手で待った方が角交換をする▲2四歩よりよかったようです。
直ぐに角交換をせず手広く待つのが参考になった1局でした。