上図は、後手雁木に先手▲3七銀型の進展で▲3五歩に△5三銀と上がった局面。ソフトの評価値+87で互角。
先手が雁木に対して▲3七銀型から▲3五歩と仕掛けるのはよくある展開ですが、△同歩でなく△5三銀と中央を厚くしてきました。
▲3五歩に△同歩なら▲4六銀△3六歩▲2六飛のような展開が多く、将来▲3五銀と5段目に銀が出て銀を活用する感じです。
それを避けて△5三銀としたのですが、ここからどのような攻めの形を作っていくかという局面です。
実戦は、▲3四歩△同銀▲2六銀△4五歩▲5八金△4四銀で、ソフトの評価値+44で互角。
この手順は▲3四歩と取り込んでから▲2六銀としたのですが、やや▲2六銀はさえなかったみたいで△4五歩と突かれました。
△4五歩に先手から角交換をする手はあるのですが、4七の地点が弱いのが気になって▲5八金と補強て△4四銀と後手は4筋の位を取って角交換を避ける展開になりました。
じっくり指すのであればこのような指し方もありますが、後手が手厚くなっているので先手としては手を作りにくくなっているかもしれません。
▲2六銀は候補手の1つであったのですが、別の指し方がありました。
△5三銀以下▲3四歩△同銀▲3八飛で、ソフトの評価値+119で互角。

この手順の▲3八飛と取り込んでから▲3八飛とするのはこの形ではよくある手ですが、うっかりしていました。
▲3八飛としてから先手は、▲2六銀とか▲3六銀とか▲4六銀と相手の駒組みに手に変えることができます。
また別の指し方では、▲3四歩では▲4六銀がありました。ソフトの評価値+67で互角。

▲3四歩と取り込まずに▲4六銀もあるかと思っていましたが、歩越し銀でいつでも△4五歩のカウンターがあるので少し怖いところがあります。
▲4六銀に△4五歩なら、▲同銀△3五歩▲5六銀△3六歩▲4八金で、ソフトの評価値+53で互角。
この手順は、△4五歩の突き違いの歩から先手の4六の銀が▲4五銀から▲5六銀と移動することでやや持久戦模様になり、たまに早繰銀でもこのような展開になることもあります。
▲4六銀△4五歩▲同銀に△7七角成なら。▲同銀△3五歩▲5六銀△3六歩▲4五銀△8六歩▲同歩△8五歩▲3六銀△8六歩▲8八歩で、ソフトの評価値+179で互角。
この手順は、△4五歩から後手が角交換をしてから△3五歩とする展開で、▲5六銀とするのは△5五歩の銀ばさみから△4四歩を警戒した手です。
その後▲4五銀と出たときに後手は狙いの8筋の継ぎ歩をしますが、8筋を取らせて▲8八歩と受けていい勝負のようです。
将棋の手も広く色々な展開がありそうです。
雁木への▲3七銀型から▲3五歩の仕掛けが参考になった1局でした。