銀冠の銀と角を交換する

上図は、相掛かりからの進展で3一の玉が△2二玉とした局面。ソフトの評価値+115で互角。

対局中は、後手が銀冠に組むのは理想形の一つで、ここまでの先手の指し方が少しおかしかったかと思っていましたが、この局面のソフトの評価値はそこまで悪くなかったのは少し意外でした。

先手に桂馬が入ると▲4六桂と打つのが味がいいかと思って実戦では桂馬の交換を目指しましたが、これがあまりよくなかったようです。

本譜は、▲2五歩△同歩▲同桂△同桂▲同飛△2四歩▲2九飛△6五歩で、ソフトの評価値-124で互角。

先手に桂馬が入ると▲4六桂と打てば後手の銀が取られる形で、銀と桂馬の交換で駒得になると思っていましたが、△6五歩が味わい深い手です。

意味があまり分かっておらず▲4六桂と打ったのですが、△6四桂と打たれると▲4七銀と引くと△8五桂と攻めてこられて、先手は受けるのが大変なようです。

△8五桂に▲8六銀と逃げても△8八歩▲同金△7六桂のような要領です。

このような展開になれば銀と桂馬の交換してもあまり活きません。

▲2五歩では▲6六歩がありました。

▲6六歩△6五歩▲4六角で、ソフトの評価値+49で互角。

この手順の▲6六歩は手の広いところですが、将来の△6五桂を消した手です。

△6五歩は、後手が△2二玉としっかり囲ったので攻めてきたのですが、そこで▲4六角と自陣角を打つのが攻防の手です。

▲4六角は受けは8二に飛車がいるので7三の桂馬が跳べない形で、攻めは歩が多く入れば▲2五歩△同歩▲2四歩△1二銀▲2五桂のような手も見ています。

▲4六角に△6六歩なら、▲同銀△4四歩▲同歩△4五歩▲2四角△同銀▲同飛△2三歩▲2九飛△4六歩▲7九玉で、ソフトの評価値+424で先手有利。

この手順は、▲4六角が狭い角なので後手は歩が入れば△4四歩から△4五歩として角を責める手ですが、▲2四角から銀と角の交換の展開です。

普通は銀と角の交換なので少し先手が駒損ですが、後手は銀冠の守りの銀との交換でしかも歩切れなので先手が指せそうです。

以下▲7九玉とじっと手を渡す展開ですが、6八に玉がいるより7九にいた方が後手からの駒のあたりが少ないみたいです。

銀冠の銀と角を交換するのが参考になった1局でした。