4段金に飛車交換を避ける

上図は、横歩取り青野流からの進展で△2四金と2三の金が上がった局面。ソフトの評価値-17で互角。

△2四金は金が4段目に上がるのでなかなか指しづらいのですが、力強い手で3二の金が△2三金から△2四金と飛車を目標に使ってくるのは全く考えてなかったです。

対局中は、先手の飛車が比較的軽く駒組できそうなので少し先手が指しやすいかと思っていましたが、ソフトは互角とはいえ後手の方が少し評価値がいいのは意外でした。

△2四金に対しては▲7五飛か▲8五飛のどちらかで少し迷いましたが、後手が4段金なので飛車交換の筋の方がいいかと思い▲8五飛としたのですが、これがあまりよくなかったようです。

▲8五飛△同飛▲同桂△2六歩で、ソフトの評価値-455で後手有利。

この手順は、後手が飛車交換して△2六歩と打ってきた進行です。

この局面がすでに後手有利になっているのが気がつきませんでした。

△2六歩に▲同歩なら、△2九飛▲3九飛△2六飛成で、ソフトの評価値-406で後手有利。

この手順は△2六歩に素直に▲同歩とした展開ですが、△2九飛が厳しく▲3九金なら△1九飛成があります。

よって▲3九飛ですが、△2六飛成と龍ができて後手の龍と先手の自陣飛車では後手の龍の方が働きがいいです。

なお▲2六同歩では先手もいろいろな手がありそうですが、これはまた別の機会に書きたいと思います。

▲8五飛では▲7五飛がありました。ソフトの評価値-105で互角。

飛車交換しなければ▲7五飛が自然ですが、これも互角とはいえ評価値が後手の方が少しいいのが意外でした。

後手の2四の金がやや不安定に対して、先手からは▲4五桂から▲6五桂のような筋がいつでもありそうですが、それでもやや後手持ちと感覚がつかめていなかったです。

そこから次の手順をみると驚きました。

▲7五飛以下△3五歩▲同歩△3六歩▲4五桂△4四角で、ソフトの評価値-74で互角。

この手順は△3五歩から△3六歩と先手の攻めを引っ張り込むような手ですが、△4四角と受けて以下△6四歩と▲6五桂の筋を消してから、どこかのタイミングで△3五金とする狙いです。

なかなか指しづらいですが、そのように指すものなのかという感じです。

この戦型特有の力強い指し方のようです。

4段金に飛車交換を避けるのが参考になった1局でした。