上図は、相居飛車からの進展で△5五歩と突いた局面。ソフトの評価値+214で互角。
後手は居玉から中飛車にして△5五歩と突いた力戦形です。
△5五歩は位を取る手で、部分的な形は先手は銀を引くのが多い感じですが実戦もそのようにしました。
実戦は、△5五歩以下▲4七銀△4二玉▲6七銀△3一玉で、ソフトの評価値+75で互角。

この手順は、後手は5筋の位を取ってから△3一玉とする形で、先手はこのままでは角が使いづらいです。
角を使うなら▲5九角から▲2六角のように右側に移動して▲4五歩の仕掛けをみせる感じですが、このような持久戦模様の指し方はあまりよくないということなのか評価値が下がっているのが気になります。
先手の4七の銀も少し使いづらい感じで、5筋の歩を交換して▲5六銀右とするか、▲2六角から▲3五歩と3筋の歩を交換してから▲3六銀などが考えられますが、この構想もいまひとつ狙いが分かりにくいということかもしれません。
最初の局面の▲4七銀では▲6五歩がありました。
▲6五歩△5六歩▲6四歩△5七歩成▲同金△6四歩で、ソフトの評価値+147で互角。

この手順は、▲6五歩と銀の刺し違えにする手で銀交換をしてから△6四歩と手を戻した局面です。
先手は銀交換をしたのですが、歩を1枚損している手順です。
先手の立場からすると、▲4七銀と引いて使いづらい銀を盤面に配置するより、1歩を損してでも持ち駒にした方がよいということみたいです。
指摘をされればなるほどという手ですが、おそらく1歩を損してもったいないと思ってまず読みからはずすような手順です。
しかし、そのような先入観を捨てないとこの手順はまず浮かびません。
△6四歩以下▲7九玉△5六歩▲4七金△5七銀▲6七銀で、ソフトの評価値+600で先手有利。
この手順は、▲7九玉として△5六歩を打たせるのですが、▲4七金があり△5七銀にも▲6七銀があってこれは後手が無理筋のようです。
△6四歩以下▲5五銀△7四歩▲2四歩△同歩▲4五歩△同歩▲4四歩△5三金▲3七桂で、ソフトの評価値+477で先手有利。
この手順は、5五の地点に銀を打って盤面を制圧する手で、△7四歩は先手の角を狙う手ですが、先手は2筋を突き捨てて▲4五歩から▲4四歩と攻めの拠点を作ってから▲3七桂が味のいい手です。
2つの手順は、やや後手の指し手がぬるいですが先手の狙いが分かりやすいです。
1歩損をしてでも銀交換をするのが参考になった1局でした。