後手の△1二角の受け

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で、2一に飛車がいるときに▲3二角と打って△3一飛に▲3三歩と打った局面。ソフトの評価値+60で互角。

この局面は、次に▲5四角成があり後手は少し受けづらいのではと思っていました。

普通は△4三銀ですが、▲2三角成や▲同角成△同金▲3二銀のどちらでも先手指せそうです。

しかし、ここから全く気がつきません受け方をされてきました。

△3四歩▲同飛△1二角で、ソフトの評価値+111で互角。

この手順は△3四歩と捨ててから△1二角と打つ受け方です。

この戦型ではたまに△1二角という手がでてきますが、受けと同時にいつでも△7八角成のような筋をみています。

先手の5八の金が6八にいれば△7八角成には▲同金で先手陣はしっかりしていますが、△7八角成に▲同玉の形は急に薄くなった感じがします。

本譜は△1二角に▲2三歩と打ちましたが△4三銀で、ソフトの評価値-313で後手有利。

この手順は△3四歩と打ち捨てた効果で、△4三銀が飛車と角の両取りになるので先手が失敗しているようです。

△1二角には▲2三歩でなく▲3九飛がありました。ソフトの評価値-57で互角。

この手はじっくりと▲3九飛と引いて力をためる手ですが、全く見えていませんでした。

▲3九飛は後手の2五の桂の利きに入る形でいつでも△3八歩とか△3七歩を気にしないといけないですが、後手も歩が1枚だけなのでそこまで神経を使わなくてよかったようです。

▲3九飛に△3二金なら、▲同歩成△2三角打▲4五歩△3二飛▲同飛成△同角▲3一飛で、ソフトの評価値-171で互角。

この手順は、△3二金から△2三角打がこの戦型特有の手順で△7八角成は防がないといけません。

よって▲4五歩としますが△3二飛から後手は飛車を捌く形で飛車交換から▲3一飛でどうかという感じです。

部分的には後手に気持ちよく指されている感じですが、実戦的にはいい勝負のようです。

後手の△1二角の受けが参考になった1局でした。