銀が5段目まで出てけん制する


上図は、後手菅井流の振り飛車の構えから△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+199で互角。

後手は△3三桂と跳ねて次は△2五桂から△2四歩として1歩得を狙う指し方です。

先手はまだ動くような手がないと思っていましたので、本譜はじっくり指すことにしました。

▲7七桂△2五桂▲2六飛で、ソフトの評価値+115で互角。

この手順は、▲7七桂と跳ねていつでも▲6五桂のような筋を見せた手です。

△2五桂に▲2六飛と浮くのはセットみたいな手で、どこかで後手から△3七桂成▲同桂△3六歩のような筋を補強しています。

先手は1歩損でそこまで悪い展開ではなかったようですが、別の指し方もあったようです。

▲7七桂では▲2四歩がありました。

▲2四歩△同金▲5六銀△2五桂▲4五銀で、ソフトの評価値+153で互角。

この手順は、▲2四歩と突き捨てて△同歩なら▲2三角がありますので△同金となります。

△2四同金に▲5六銀が早い動きで、△2五桂と捌いてきたら▲4五銀とけん制します。

▲4五銀に△4四歩は▲4三角がありますので、先手の銀を追い返すことはできません。

▲4五銀に△3七桂成なら、▲同桂△3六歩▲2一角△3五飛▲4三角成△3七歩成▲3六歩△4五飛▲同歩△5二銀▲同馬△同金▲1八飛で、ソフトの評価値+431で先手有利。

この手順は、△3七桂成から桂損で後手が捌いてくる展開ですが、先手は▲2一角に△3五飛と中段に浮くのが先手としてはいやな手です。

以下▲4三角成から駒の取り合いで駒割りは飛銀と角桂で先手が少し駒得で、後手は2四の金が遊んでいますのでやや後手は不満かもしれません。

ただし、3七のと金はそれなりに働きそうなので意外といい勝負のようです。

▲4五銀に△5五歩なら、▲6七金△5二金▲7七桂△6四歩▲5六歩で、ソフトの評価値+120で互角。

この手順は、▲4五銀に△5五歩から△5二金として銀ばさみのような手からうまくいけば△4四歩で銀得を狙いますが、先手も▲5六歩と突くと簡単には銀は死なないようです。

▲5六歩に△4四歩なら、▲4一角△4二飛▲5二角成△同飛▲4三金△5一飛▲5三金△同飛▲4四銀で、ソフトの評価値+106で互角。

この手順は、角と銀の交換で先手が少し駒損ですが、後手玉は薄いのでいい勝負のようです。

銀が5段目まで出てけん制するのが参考になった1局でした。