上図は、後手振り飛車に対して先手居飛車穴熊からの進展で△9四歩と突いた局面。ソフトの評価値+148で互角。
ここで先手は▲7八金寄がぱっと見で浮かびますが、ソフトは▲9六歩を推奨しています。
ただし評価値はほとんど変わらないのでどれも互角の範囲ですが、どのように違うのかが気になります。
△9四歩に▲7八金寄なら、△9五歩▲6八角で、ソフトの評価値+96で互角。

この手順は、後手が9筋の位を取るのは自然ですが、△9五歩に▲6八角が少し見えづらいです。
▲6八角では▲5九角から▲1五角と角交換を狙いにして、△1四歩なら▲2六角のような感じをイメージしていたので少し意外でした。
▲6八角は4六の地点を補強すると同時に、△8五桂が角取りにならないように先に受けており、柔らかい指し方のような感じです。
△9四歩に▲9六歩なら、△5五歩▲3七桂で、ソフトの評価値+177で互角。

この手順は、▲9六歩を端を受ける手で後手は△8四歩とすると▲7八金寄と固められるので△5五歩とします。
△5五歩に▲3七桂と跳ねて後手の仕掛けに対抗します。
一時的にこの形は、△8五桂と跳ねると▲8六角と上がるしかなく、普通の端歩を受けずに7八金寄の穴熊よりやや弱いような感じがします。
また▲9六歩と端を受けているので、後手から△9五歩▲同歩△9七歩のような仕掛けが早くなります。
そのような意味で先手の穴熊は端を受けないことが多いのですが、端を受けると▲9五同歩の形が、将来持ち駒に桂馬が入れば▲9四桂と逆に後手玉に反動がくるということだと思います。
▲3七桂以下△9五歩▲同歩△8五桂▲8六角△5六歩▲同銀△9七歩▲同桂△同桂成▲同香△8五桂▲9四桂△同香▲同歩△9七桂成▲同角△9五香▲9八香で、ソフトの評価値+141で互角。
この手順は、後手は含みをもたせずに一直線に5筋と9筋から手を作った展開で、先手は角と香車の交換で少し駒損ですが、将来▲9三歩成とと金ができれば後手玉も少し危ない形になるということを知っていれば、少しは実戦で役に立つかもしれません。
居飛車穴熊で端歩を受ける意味が少し分かった1局でした。