差が開いた将棋の寄せ

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲5五角と打った局面。ソフトの評価値-99976で後手勝勢。

ソフトで999・・という評価値が出ると即詰みがあると以前の投稿で書いていたのですが、正確には相手が普通に応対すると即詰みの変化があるということだったみたいで、相手がその手順にのってこないと即詰みはありませんが、将棋は大差ということです。

実戦は△6九角▲同玉△4九龍と進みましたがそこで▲6八玉が気になっていました。

△4九龍に▲5九香なら△5八金で詰みなので仕方ないですが、▲6八玉には△8五桂があったようです。ソフトの評価値-99980で後手勝勢。

△8五桂は△7六桂と△5八金と△6九金の詰めろで受けるなら▲6六歩しかありません。

▲6六歩△4八龍▲5八香△6九銀▲6七角△5六桂▲同歩△5八銀成▲同角△5七金▲6九玉△5八龍まで。

この手順は、△6九銀が厳しい手で▲同玉なら△5九金以下詰みなので▲6七角と受けるしかありませんが、△5六桂の捨て駒からぴったりです。

やはり差が開いた将棋でも寄せはしっかりと指さないといけないようです。

なお、△8五桂では△4八龍もありそうですが、△4八龍▲7七玉△8五桂▲8八玉で、ソフトの評価値-4752で後手勝勢。

この手順は、△4八龍と銀を取ってから王手をする展開でこれが自然にも見えるのですが、▲8八玉と入った形は△7六桂の王手の筋はありますが、5五に角がいるので少し複雑になります。

▲8八玉には△7七金▲同桂△7六桂▲8九玉△8八歩▲同銀△7八龍▲同玉△6九銀▲8九玉△7八金▲9八玉△8八金まで。

この手順は、△7七金が難しい手でこれに気がつけば寄せが見えます。

△7七金には▲同角で即詰みはないようですが、△7六桂▲9八玉△7七桂成と角を取って受けなしです。

差が開いた将棋でも寄せは結構難しいです。

差が開いた将棋の寄せが参考になった1局でした。

終盤で踏み込んで指す

上図は、相居飛車の2枚銀からの進展で▲2五銀と打った手に2四の角が△3五角と逃げた局面。ソフトの評価値+2057で先手勝勢。

対局中は先手が少しいいとは思っていましたが、先手勝勢まで差が開いているとは気がつきませんでした。

しかしこのような将棋も勝ち切るまでは結構大変です。

手の形は▲3四銀だと思っていましたが、△5七歩成の対応が分からず受けの手を指しましたが全くよくなかったです。

本譜は△3五角以下▲7七金打ですが△8二龍があり以下▲3四銀△3七歩で、ソフトの評価値-254で互角。

この手順は、▲7七金打と受けに回る手ですが△8二龍があったようで、そこで▲3四銀とでても△3七歩とされると先手の攻めが細いです。

▲3七同飛なら△3六歩と抑え込まれて▲3三歩と打つ筋はありますが、持ち駒が少なすぎて大変です。

▲7七金と打ったのが攻め駒がなくなったのが痛いようです。

▲7七金打では▲3四銀がありました。

▲3四銀△5七歩成▲同銀△同角成▲同金△6五桂▲3三歩で、ソフトの評価値+3422で先手勝勢。

この手順は、▲3四銀とでて△5七歩成とする展開で、角と銀の交換から△6五桂と跳ねられる手がうるさいと思っていました。

△6五桂は次に△5七桂不成の王手があるので、その場合の先手玉の危険度がどの程度か分かっていませんでした。

△6五桂がいやだったので▲3四銀とでるのはやめたのですが、そこで▲3三歩があったようです。

将棋の難しいところは、▲3四銀とでてから数手先の△6五桂を想定して頭で考えるのと、△6五桂と盤面に表れてから指し手を考えるのでは、持ち駒の数や駒の配置などの読みの精度がだいぶ違ってきます。

特に数手先の自玉の詰む詰まないをを頭の中で考えるのがかなり難しいです。

やや悲観的になるので、不詰みでも詰むのではないかと考えがちです。

▲3三歩に△5七桂不成に▲6八玉で、△6九金▲5七玉△5六銀▲4六玉で不詰み。

手順の▲4六玉に△3六金は▲同飛がありますし、△5七銀で△5七金なら、▲4八玉で不詰み。

ただし、△5七桂不成に▲5八玉なら、△4九銀でどこに逃げても詰み。

また、△5七桂不成に▲5九玉も△4九金でどこに逃げても詰み。

やはり終盤は全く油断できないです。

終盤で踏み込んで指すのが参考になった1局でした。

しっかりと受けて指す

上図は、後手ゴキゲン中飛車からの進展で▲4三とと寄った手に5一の飛車を△5六飛とした局面。ソフトの評価値+878で先手優勢。

駒割りは角と金の交換でいい勝負ですが、先手は4三のと金が働いているのと後手玉が7二の玉と少し先手の攻め駒に近いので先手優勢です。

ここでは最初に▲5八歩が浮かんだのですが、2段目に歩を受けるのはあまりいい形でないという先入観から▲4四ととしましたが、これはよくなかったようです。

▲4四と△4六角成▲同歩△5七桂成で、ソフトの評価値+194で互角。

将棋はどんなに優勢でも1手でおかしくなることがあり、本局もそうだったのですが、△4六角成は見えていましたが△5七桂成は全く見えていませんでした。

4五の桂馬は2一にいた桂馬なので桂馬が3段目に成れれば、攻めている方は満足です。

▲4四とでは▲5八歩がありました。ソフトの評価値+864で先手優勢。

この手は、2段目に歩を打つことで5七の地点を補強した手です。

▲5八歩と打てば▲5三歩といった攻めの手は2歩で使えなくなりますが、ここはしっかりと受けるべきでした。

▲5八歩に△4六角成なら▲同歩△同飛▲4八歩△5七歩▲5三とで、ソフトの評価値+1352で先手優勢。

この手順は、△4六角成から△5七歩と後手も食らいついた攻めですが、▲5三とから次に▲6三とから▲2三飛成の筋で先手優勢です。

▲5八歩に△8四角成なら、▲4四と△8二玉▲4五と△5一飛▲2三飛成で、ソフトの評価値+1225で先手優勢。

この手順は、△8四角成と長期戦の手ですが、と金の活用から桂馬を取って▲2三飛成とすれば先手指せそうです。

しっかりと受けて指すのが参考になった1局でした。

上部を手厚くして攻める手を考える

上図は、居飛車対振り飛車からの進展で▲3六飛と歩を取った手に△3四歩と受けた局面。ソフトの評価値+127で互角。

駒割りは、角と金の交換でいい勝負ですが、対局中は先手の攻めが少し細いのでだいぶ悪いのかと思っていましたが、ソフトの評価値が互角だったのが驚きでした。

ここはそれなりの手があったのですが、手が全く見えず▲5四歩としたため△6四銀で、ソフトの評価値-610で後手有利。

この手順は、▲5四歩は部分的にある手ですが△6四銀が味がよく、△8七飛成から△8六歩の寄せを見ているので▲6六銀の受けに△8五香と打たれるとすでに勝負所がありません。

▲5四歩は一手ばったりみたいな手だったです。

▲5四歩では▲7五銀がありました。ソフトの評価値+192で互角。

▲7五銀は対局中は最初に見えた手ですが、△5四飛とされて手がないのかと思って指せませんでした。

持ち駒に金を歩しかないので有効な手がないのかと思っていましたが▲5三金がありました。ソフトの評価値+392で先手有利。

▲5三金も少し手が見えていたのですが、△4四飛で手がないのかと思ってそれ以上考えなかったのがまずかったです。

▲5三金△4四飛▲4五歩△同飛▲3四飛△3二歩▲3三飛成△同歩▲6三角で、ソフトの評価値+2824で先手勝勢。

この手順はうまくいきすぎですが、後手が普通に受けて指すと飛車と角の交換から▲6三角の筋があります。

▲5三金△4四飛▲4五歩△同飛▲3四飛△4四角▲3二飛成△8三玉▲5四金で、ソフトの評価値+1533で先手優勢。

この手順は、先手が飛車が成れたら上部が手厚いので攻めが切れない限りは先手が指せそうです。

▲7五銀には△5四飛でなく△8二飛のようですが、この後手の形は部分的に指しづらいので先手も▲3四飛とすればいい勝負のようです。

▲7五銀は攻防の銀なのでここに先着すると手厚いです。

上部を手厚くして攻める手を考えるのが参考になった1局でした。

居飛車穴熊で端歩を受ける

上図は、後手振り飛車に対して先手居飛車穴熊からの進展で△9四歩と突いた局面。ソフトの評価値+148で互角。

ここで先手は▲7八金寄がぱっと見で浮かびますが、ソフトは▲9六歩を推奨しています。

ただし評価値はほとんど変わらないのでどれも互角の範囲ですが、どのように違うのかが気になります。

△9四歩に▲7八金寄なら、△9五歩▲6八角で、ソフトの評価値+96で互角。

この手順は、後手が9筋の位を取るのは自然ですが、△9五歩に▲6八角が少し見えづらいです。

▲6八角では▲5九角から▲1五角と角交換を狙いにして、△1四歩なら▲2六角のような感じをイメージしていたので少し意外でした。

▲6八角は4六の地点を補強すると同時に、△8五桂が角取りにならないように先に受けており、柔らかい指し方のような感じです。

△9四歩に▲9六歩なら、△5五歩▲3七桂で、ソフトの評価値+177で互角。

この手順は、▲9六歩を端を受ける手で後手は△8四歩とすると▲7八金寄と固められるので△5五歩とします。

△5五歩に▲3七桂と跳ねて後手の仕掛けに対抗します。

一時的にこの形は、△8五桂と跳ねると▲8六角と上がるしかなく、普通の端歩を受けずに7八金寄の穴熊よりやや弱いような感じがします。

また▲9六歩と端を受けているので、後手から△9五歩▲同歩△9七歩のような仕掛けが早くなります。

そのような意味で先手の穴熊は端を受けないことが多いのですが、端を受けると▲9五同歩の形が、将来持ち駒に桂馬が入れば▲9四桂と逆に後手玉に反動がくるということだと思います。

▲3七桂以下△9五歩▲同歩△8五桂▲8六角△5六歩▲同銀△9七歩▲同桂△同桂成▲同香△8五桂▲9四桂△同香▲同歩△9七桂成▲同角△9五香▲9八香で、ソフトの評価値+141で互角。

この手順は、後手は含みをもたせずに一直線に5筋と9筋から手を作った展開で、先手は角と香車の交換で少し駒損ですが、将来▲9三歩成とと金ができれば後手玉も少し危ない形になるということを知っていれば、少しは実戦で役に立つかもしれません。

居飛車穴熊で端歩を受ける意味が少し分かった1局でした。

▲7五同歩と堂々と歩を取る

上図は、横歩取りからの進展で△7五歩と突いた局面。ソフトの評価値+93で互角。

後手が7筋の歩を突き捨ててきたのですが、▲同歩と取った形は7六の地点に空間があいて将来△7六桂と打たれる筋や、△7七歩と打たれる筋もあって先手としても嫌な形です。

また7筋を突き捨てることで後手の飛車の横利きが通ってくるので、後手としても歩損になりますが味のいい手です。

ただし、後手の8一の桂馬がまだ活用できていませんので、これで先手が攻めつぶされるというのはまだ考えにくいです。

実戦では後手の狙いが分かっておらず、▲7五同歩とするのは少し味が悪いのかと思って▲1七桂としましたが、ここからの数手はあまりよくなかったようです。

▲1七桂△7三桂▲5六飛△6二金で、ソフトの評価値-205で互角。

この手順の▲1七桂は部分的にある手で▲3六歩とせずに1筋に歩を突いてから桂馬を活用する手です。

▲3六歩と突くと先手の飛車の横利きが止まるのでたまに▲1七桂はみる手ですが、本局に関しては▲5六飛との組み合わせがよくなかったようで、評価値がだいぶ下がりました。

▲5六飛と活用するのであれば先手の2九の桂馬は▲3七桂から▲4五桂のように中央に飛ぶ形にしないといけないのですが、▲1七桂と跳ねた形は▲2五桂としかいけませんので駒の働きがいまひとつです。

▲5六飛と回っても飛車1枚で5三の地点を突破することはできません。

また5筋に飛車が回ったので、将来後手から△2八角と打たれるような手も気になります。

そのような意味で手の組み合わせがよくなかったようです。

▲1七桂では▲7五同歩がありました。ソフトの評価値+53で互角。

この手順の▲7五歩は2六の飛車が横に利いているので、後手から△8六歩のように合わせる手がありません。

▲7五同歩に△5四飛なら▲5八金で、ソフトの評価値+16で互角。

この手順は、△5四飛として次に△8八角成▲同銀△3五角が狙いですが、▲5八金と先に受ける形です。

部分的にはこの瞬間に3八の銀が浮いた形になりますが、継続手がなければ▲4六歩から▲4七銀とすることができます。

ただし後手も両方の桂馬を中央に活用するような手もありそうなので、先手も神経を使います。

▲5八玉型なら▲6八銀と中央を手厚くすることができますが、▲6八玉は5七の地点が少し受けにくいです。

▲7五同歩に△7三桂なら▲7六飛△5四飛▲5八金で、ソフトの評価値+119で互角。

この手順は△7三桂と桂馬を活用する手ですが、▲7六飛と桂頭を狙う手で後手の7筋の突き捨てを逆用して狙いは▲7四歩から▲7三歩成です。

▲7六飛には以下△5四飛▲5八金となりそうですが、ここから後手が継続手があるかという展開でいい勝負のようです。

▲7五同歩と堂々と歩を取るのが参考になった1局でした。

飛車の位置を変えて攻める

上図は、相居飛車のお互いに2枚銀からの進展で▲3六飛と歩を取った局面。ソフトの評価値-633で後手有利。

この局面は、後手の手番で後手の角が先手玉を睨んでおり、持ち駒も銀と桂馬があるので、先手はいやな形で苦しいと思っていました。

本譜は△5六桂で以下▲5八金△6八銀▲同金右△同桂成▲同金△8七飛成▲7九銀で、ソフトの評価値-436で後手有利。

この手順は、金と銀桂の交換で、後手は飛車が成れて気持ちがいいですが、▲7九銀とされると後手有利も意外とまだ大変なようです。。

ここで△6八角成とする手はありますが、2四の角がいなくなると▲3三飛成の筋があるので後手は決断がいります。

最初の局面ではぱっと見で△5六桂が浮かぶのは自然だと思いますが、少し手順を変える手がありました。

△5六桂で△4四桂がありました。

△4四桂▲3九飛△5六桂▲5八金△3八歩で、ソフトの評価値-567で後手有利。

この手順は、△4四桂と飛車取りと打ってから▲3九飛に△5六桂と時間差で桂馬を跳ねる手です。

最初の局面と違って先手は飛車の位置が違います。

△5六桂に▲5八金は自然ですが、そこで△3八歩が継続手です。

△3八歩に▲同飛なら△4九銀がありますので▲2九飛としますが、先手は飛車がいつでも▲3三飛成とする筋が消えるのが痛いです。

▲2九飛△6八銀▲同金右△同桂成▲同金△8七飛成▲7九銀△4八金で、ソフトの評価値-538で後手有利。

この手順は実戦と似ていますが、先手の飛車の位置を変えて後手玉が少し安全になるという指し方で、形勢はまだ大変ですが後手の攻めをふりほどくのは大変です。

飛車の位置を変えて攻めるのが参考になった1局でした。

目先の厳しい手より後からくる厳しい手

上図は、先後手逆で横歩取り青野流からの進展で▲5五馬と6五の馬がよった局面。ソフトの評価値-961で後手優勢。

この局面は先手に馬を作られていますが、後手の2七のと金が大きいので後手がいいと思っていました。

本譜は△3八歩▲4八銀△7三角▲同馬△同桂で、ソフトの評価値-812で後手優勢。

この手順は、△3八歩と打って2七のと金を活かす指し方ですが、▲4八銀とかわせると2七のと金が少し重たい形です。

どうも昔からこのような局面では△3八歩というのが直感で浮かぶ棋風のようで、形勢判断がよく分かっていませんでした。

評価値を見ると少し下がったものの後手優勢なのでそんなに悪い手ではなさそうですが、他の手もありそうです。

△3八歩では△2八歩がありました。ソフトの評価値-1033で後手優勢。

この手は3筋に歩を使うのでなく2筋に歩を使う△2八歩です。

一見△3八歩より厳しさにかけるかもしれませんが、確実に駒が取れるというのが大きいようです。

△2八歩に▲9一馬なら、△2九歩成▲4八銀△2八と引▲8一馬△2九飛▲7三桂△4九飛成▲同玉△3八と寄▲5八玉△4八と▲同玉△3七角▲5八玉△4九銀▲6八玉△5九角成▲同玉△5八金まで。

この手順は、一直線の流れですが後手の2枚のと金がゆっくりしているようで意外と厳しく、△2九飛と打った手が詰めろになっているがうっかりしやすいです。

△2九飛で△3八と寄だと少しぬるい感じで、△2九飛とするのが大事みたいです。

△2八歩に▲同銀なら△同と▲同馬△7三角で、ソフトの評価値-1179で後手優勢。

この手順は、後手が銀得なのでさすがに後手優勢です。

目先の厳しい手より後からくる厳しい手の△2八歩が参考になった1局でした。

動いて不利になるなら辛抱する

上図は、後手陽動振り飛車からの進展で5四の金が△4五金とした局面。ソフトの評価値-159で互角。

この局面は先手が香得ですが、歩切れで3歩損でいい勝負のようです。

△4五金は守りの金を攻めに使う手なので強い手で、▲4五同銀なら△同銀で△8四飛と△3七歩成があるので金は取れません。

8四の角もいまひとつ働きが悪く、後手の飛車に狙われやすい位置なので指し手が難しいと思っていました。

本譜は、▲6四香△7一金▲6五桂△4六金▲同歩△5五銀▲6二金で、ソフトの評価値-949で後手優勢。

この手順は、▲6四香と歩の裏側に香車を打つ手で△6三歩は2歩なので打てません。

よって△7一金と利かせたのですが、▲6五桂に△4六金から△5五銀と催促されると先手の攻めが細いです。

この展開は、先手から攻めにいって攻めが切れそうなので指し手がまずかったようです。

▲6四香では▲4八金がありました。ソフトの評価値-198で互角。

▲4八金は3七の地点を受ける形で、1手ためる手で持ち駒の香車は温存します。

▲4八金に△4六金なら▲同歩△5五銀▲7五角△6六歩▲同歩△同銀▲同角△同角▲6七香で、ソフトの評価値-249で互角。

この手順は、△5五銀が角取りと△6六歩をみて味がいい手ですが、清算して▲6七香と打つとまだ大変な形のようで、後手も決めにいくと怖い感じです。

たしかにこのような手順であれば本譜よりはるかにいいです。

実戦は先手は動くのが早すぎで、もう少しもたれるような指し方をして後手に迷わせる形にした方が実戦的だったみたいです。

自分から動いて攻めが切れて不利になるのであれば、辛抱する指し方を選択するというのが簡単そうでなかなか難しいですが、そのような指し方も身につけたいです。

動いて不利になるなら辛抱するのが参考になった1局でした。

居飛車穴熊の序盤

上図は、後手振り飛車に対して先手居飛車穴熊からの進展で△7三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+167で互角。

ノーマル四間飛車に普通に穴熊に組むとこのような局面がたまにでますが、ここからの指し手がいまひとつだったようです。

本譜は、▲1六歩△9四歩▲3七桂△9五歩▲2六飛△5五歩▲2四歩△同歩▲1五歩△8五桂で、ソフトの評価値-88で互角。

この手順は、1筋の2手と▲2六飛はあまり意味がないようで、△1五角のような筋を事前に受けたつもりだったのですが、後手に9筋を伸ばされ△8五桂とされた局面は、互角とはいえ後手の方に駒の勢いがあります。

特に▲2六飛と指すとこの瞬間に戦いを起こされると飛車の位置や働きが悪すぎます。

また6八の金も5七の銀に紐をつけたつもりで駒を動かさなかったのですが、穴熊の固さからいえば▲7八金寄の形を目指すべきでした。

このあたりの先手の手の組み合わせが悪すぎでした。

▲1六歩では▲7八金寄がありました。

▲7八金△9四歩▲9六歩△5五歩▲2四歩で、ソフトの評価値+146で互角。

この手順は△9四歩に▲9六歩がまず気になります。

人間の感覚では穴熊の端歩は受けないのが一般的ですが、使っているソフトは穴熊でもほとんど端を受けます。

端を受けたら、将来後手から端攻めをするのが1手早くなるのですが、△9五歩に▲同歩とした形が、△9六歩に▲同歩より後手玉に近いということかもしれません。

端歩は心の余裕とも言えそうですが、受けが強くないと少し指しづらいです。

このあたりは端歩を受けて実際に後手からの攻めを受けるパターンを覚えないとなかなか理解できないようです。

後手は銀冠に組むのでなく高美濃から△5五歩と仕掛ける形で、将来△9五歩▲同歩△8五桂の端攻めを含みにしています。

△5五歩には▲2四歩が手筋です。

▲2四歩に△同角なら、▲6八角△5二飛▲4八銀△3五歩▲5五歩△同飛▲6九金で、ソフトの評価値+167で互角。

この手順は、▲4八銀と▲6九銀が駒が少し下がるので考えづらいのですが、このような手も知っておくと手が広がりそうです。

▲2四歩に△同歩なら、▲3七桂△3五歩▲2六飛△9五歩▲同歩△9七歩▲同香△8五桂▲8六角で、ソフトの評価値+176で互角。

この手順は、△3五歩に▲2六飛とすることで先手の飛車の働きを悪くする手ですが、9筋の端攻めにも▲8六角でいい勝負のようです。

居飛車穴熊の序盤が参考になった1局でした。