飛車成りを辛抱して銀を引っかける

上図は相早繰銀からの進展で△4四飛と7四の飛車が逃げた局面。ソフトの評価値+462で先手有利。

駒割りは先手の香得で8一の桂馬も取れそうな形ですが、後手からも△4互桂や△4七飛成のような手もありまだ難しい局面です。

ここで先手の手番なので▲5六銀と後手の飛車成りを受ける手もあったのですが、実戦は▲2三飛成としました。

ただし、▲2三飛成は危険だったようで実戦は△4七飛成▲5八銀で、ソフトの評価値+484で先手有利。

この手順はお互いに飛車が成りあう展開ですが、▲5八銀と守り駒を埋めて先手を取ることで先手が少し指せているようです。

変化手順として▲2三飛成に△1四角で、ソフトの評価値+216で互角。

この手順は▲2三飛成に△1四角と角を攻防に打つ手で、単純に△4七飛成とするより△4七角成とする方が後手の盤上の駒が増えるので先手は嫌な形です。

△1四角以下▲2二龍△4七角成▲4八歩△6五馬で、ソフトの評価値+282で互角。

この手順の△4七角成に▲4八歩と受けるのは自然ですが、△6五馬で駒損を回復されると以下▲3一銀とか▲3一馬の筋はありますが、後手も粘りが利きそうでいい勝負のようです。

▲2三飛成と急いで飛車を成って攻めたいところですが、△1四角のカウンターがあると先手玉の反動もきつくなります。

▲2三飛成では▲3一銀がありました。

▲3一銀△4一金▲2二馬△3二歩▲8一香成で、ソフトの評価値+537で先手有利。

この手順は。飛車が成りたいところを辛抱して▲3一銀と引っかける手です。

次に▲4二銀成と金を取られる形は後手玉が薄くなりますので△4一金は自然ですが、そこで▲2二馬が少し指しづらいです。

次に▲3三馬がありますので△3二歩も自然ですが、そこで▲8一香成と桂馬を取る展開です。

先手はさらに駒得になりましたが、3一の銀が利いているのかはっきりしない形が少し気になります。

▲8一香成以下△4七飛成なら▲4二歩△同金▲同銀成△同玉▲2三飛成で、ソフトの評価値+1627で先手優勢。

この手順は△4七飛成には▲4二歩と打てるのが盲点で、4筋の歩が切れれば攻めに歩を使えます。

なお▲4二歩で▲4八歩と受けに回るのは△5七龍で、ソフトの評価値-866で後手優勢で逆転します。

▲8一香成に△4互桂なら▲4四馬△同歩▲7三桂△6二金▲7一飛△6一銀▲同桂成△同玉▲4二銀打△6二玉▲5三銀成△同玉▲6一飛成で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は後手は受けても仕方ないので△4互桂として△5七桂成を狙う手ですが、▲4四馬から▲7三桂が厳しいです。

取った桂馬で後手の守りの金を攻めるのは、攻めている側からすれば理想的な展開です。

飛車成りを辛抱して銀を引っかけるのが参考になった1局でした。