上図は、相掛かりからの進展で△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+82で互角。
後手玉が△6二玉型なので少し普通と違う駒組みです。
△6二玉型だと△7四歩と突くと玉のコビンがあくので、△7四歩は保留する感じです。
△7四歩を突かないで攻め筋を探すことになるので、後手は飛車を横に使うような指し方になりそうです。
先手は▲4六銀と出ているので、この銀が活用できるかがポイントになりそうです。
実戦は△3三桂以下▲6六角△7四飛▲5五銀△7六飛▲4四銀△6四角で、ソフトの評価値+87で互角と進みました。
この手順は▲6六角は後手が浮き飛車の場合によく出る手で、△7四飛に▲5五銀とします。
後手は△7六飛として歩を補充した手に先手も▲4四銀と出て、タイミングをみて▲3三銀成が狙い筋ですが、そこで△6四角は先手の飛車のコビンを狙う手です。
これも一局の将棋だったのですが△6四角で△6六飛▲同歩△7六角で、ソフトの評価値-313で後手有利。

そこで△6六飛と飛車と角の交換をしてから△7六角が強烈です。
このような将棋は、持ち角をどこに打つかによって全く展開が違ってきそうです。
後手は攻め駒が少ないので単に△7六角と打っても手が続かないイメージですが、これが意外とうるさい手です。
△7六角に▲6七金なら△4九角▲同玉△6七角成で、ソフトの評価値-1188で後手優勢。
この手順は△4九角も強烈で△6七角成とした局面は後手優勢です。
△7六角に▲5九玉なら△6七角打▲4八金△4五角成で、ソフトの評価値-429で後手有利。
この手順は▲5九玉には△6七角打と角を重ねて打つのが鋭く、△5八角成の詰めろななので▲4八金と受けますが△4五角成が手厚く後手が指せそうです。
先手は飛車で角を取られる展開はまずかったようです。
▲6六角では▲5五銀がありました。ソフトの評価値+81で互角。

▲5五銀はぱっと見で意味が分かりにくい手ですが、後手の飛車の働きをおさえる手です。
中央に銀がいることによって、後手の飛車の動ける範囲を狭めるという意味です。
▲5五銀に△8六歩なら▲8八銀で、ソフトの評価値+358で先手有利。
この手順は△8六歩と合わせたときに▲8八銀が少しひねった指し方です。
△8六歩には▲同歩△同飛▲8七歩は△7六飛▲6六銀でこれもありそうですが、後手に△7六飛と横歩を取られるのは先手としては少し悔しいです。
よって▲8八銀として簡単に後手に△8六飛から△7六飛とさせない指し方です。
先手有利というほど実感はありませんが、▲8八銀に△8七歩成なら▲同銀△8六歩▲9六銀△8七角▲同金△同歩成▲8五歩△8二飛▲8七銀で、ソフトの評価値+947先手優勢。
この手順は後手は△8六歩から△8七角と一直線に攻めてきたのですが、後手の飛車の位置が悪いので▲8五歩があり先手優勢です。
よって後手は別の手を指すことになりそうですが、先手は▲8六歩△同飛から▲8七銀の形を目指すイメージです。
簡単に飛車を活用させないのが参考になった1局でした。