相掛かりで筋違い角を打ってけん制する


上図は、相居飛車からの進展で後手が7筋の歩を突き捨てて△7六歩と打った局面。ソフトの評価値+174で互角。

この局面は、先手の2歩得で3五に飛車がいるので△7五銀と出ることができないのでまずまずかと思っていました。

先手は3五に飛車がいますが、▲2四飛~▲3四飛~▲3五飛と中段飛車になった展開です。

中段飛車は遠くから睨む飛車と違って接近戦になると飛車がいじめられる展開になりやすいのが難しいところです。

特に歩越し飛車は後ろの歩がいるので下がれないため、動ける範囲が限られてきます。

実戦は△7六歩以下▲2二角成△同銀▲6六歩から駒組みが進んで▲9六歩で、ソフトの評価値-58で互角。

この手順は、先手から角交換をして駒組みを進める展開で以下▲9六歩と突いたのですが、互角とはいえ先手の飛車が窮屈であまり面白い駒組みではないです。

先手の2歩得で持ち角なので理屈上は先手が悪くないはずですが、後手の4四の角と3三の桂馬と6四の銀の配置がよく、先手の飛車が狭いです。

やはり大駒の働きが悪いと評価値が下がる傾向にあります。

気がついたらやや作戦負けのような展開です。

角交換はおかしくないとして▲6六歩では▲7四角がありました。

▲7四角△4一角▲4八玉で、ソフトの評価値+211で互角。

この手順は、▲2二角成△同銀にときに先手の飛車が後手の3二の金に直通していますがので、何か技がかかれば▲3二飛成とする狙いがあります。

それが実戦で見えなかったので▲6六歩と指したのですが、▲7四角と次に▲6三角成を狙う手がありました。

▲7四角に△6二飛なら、▲6三角成△同飛▲3二飛成があります。

このような手はたまに出てきますが、お互いにうっかりしやすい筋です。

よって後手は△4一角と自陣角を打ちますが、そこで▲4八玉でどうかという展開です。

この形であれば先手の2歩得で持ち駒に歩が3枚あるのは大きいです。

課題は大駒の飛車と角が働く展開になるかどうかですが、後手も4一の角があまりいい位置ではないのでいい勝負のようです。

相掛かりで筋違い角を打ってけん制するのが参考になった1局でした。