後手の強襲の受け方

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で相穴熊からの進展で△5七銀と打った局面。ソフトの評価値+1で互角。

駒割りは角と桂馬の交換で先手が駒得ですが、△5七銀が厳しいのでいい勝負のようです。

ただし実戦の感覚では、後手が一時的に駒損ながらもがんがん攻めている展開なので先手としてはあまり面白くない展開です。

読み筋であったとはいえ△5七銀に受け損なうと後手の手が続くのでしっかり受けたいところですが、本譜はまずかったようです。

本譜は△5七銀以下▲7七銀打△6八銀成▲同金△8五桂で、ソフトの評価値-434で後手有利。

この手順は、穴熊なので受けるときは駒を埋めるというので反射的に▲7七銀打としたのが悪く飛車を取られてから△8五桂と打たれると後手の駒損がどんどん回復されています。

△8五桂に▲8六銀では△6六飛があるので先手の受けが失敗です。

後手玉の穴熊がしっかりしていて先手から攻める手がありません。

▲7七銀打では▲5五角がありました。

▲5五角△6八銀成▲同金で、ソフトの評価値-2で互角。

この手順は、自陣に駒を埋めるのでなく▲5五角とやや受けに利いているのかどうかがぱっと見で分かりにくい角を打つ手です。

後手は普通は飛車を取りますので△6八銀成としますが▲同金でどうかという展開です。

この瞬間が後手の飛車が直通してるので、何か技がかかれば先手がまずいような形です。

▲6八同金以下△7四桂▲6七金引△6六歩▲7七金寄△6五飛▲7八銀△5五飛▲同歩△4六角▲7九銀打で、ソフトの評価値+550で先手有利。

この手順は、後手は△7四桂から△6六歩とがりがり攻める手ですが、▲7七金寄とすると意外と後手も手が続かないようで少し無理のようです。

▲6八同金以下△1二香▲7九銀打△2九飛▲6四歩△5四歩▲4六角で、ソフトの評価値+144で互角。

この手順は、△1二香は▲1一角成を事前に受けた手で先手も▲7九銀打と埋める展開です。

△2九飛はいつでも△1九飛成を狙った手ですが、先手は▲4六角として香車を取られないようにするのが興味深いです。

実戦的にはまだ大変ですがいい勝負のようです。

後手の強襲の受け方が参考になった1局でした。

優勢な局面でどう指すか

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で▲6四歩と歩を取った手に△同金とした局面。ソフトの評価値+1064で先手優勢。

駒割りは互角ですが、後手の2七の銀と6二の角があまり働いていないのでここまでは先手が指せているようです。

ここからどのような指し方で優勢を維持するかが将棋の難しいところです。

本譜は▲2六歩△同飛▲4三歩成△同歩▲5三銀で、ソフトの評価値+1119で先手優勢。

この手順の▲2六歩に△同飛と利かせたのは、6二に金があって持ち駒に角があれば▲3五角が狙いの意味です。

ただし、持ち駒に角が入ったらという条件なのでうまくいかないと1歩損になります。

実戦は▲5三銀以下△同角▲同桂成と進みましたが、▲5三銀に△6三金は▲6二銀成△同金引▲5三桂成△同金▲3五角があります。

これらの手順で特に悪くはなかったようですが、ソフトは別の指し方を示していました。

▲2六歩で▲4三歩成△同歩▲1一角成△4四歩で、ソフトの評価値+1253で先手優勢。

この手順の▲4三歩成から▲1一角成は部分的には自然な手ですが、△4四歩とされたら先手が失敗かと思って指せませんでした。

手順に先手の角道が止められて、次に△4五歩とされると金取りになるので先手がまずいのではという感覚です。

△4四歩以下▲2一馬△4五歩▲5六金△1八銀不成▲6九飛△6五歩▲3一馬△4四角▲7七銀で、ソフトの評価値+1222で先手優勢。

この手順は▲1一角成から▲2一馬と大駒を活用する手ですが、後手も△1八銀不成から△2八飛成を狙った手です。

先手は▲3一馬として後手は△4四角とお互いに角を活用する展開で、▲7七銀までで先手優勢ですが、後手のあまり働いていなかった大駒が働く展開になるのが少し気になります。

お互いに手を尽くせば、将棋で片方が一方的に勝つというのは基本的にほとんどないので、これ位の展開は割り切って受け入れないといけないのかもしれません。

安全勝ちばかり望んでいてはいけないということみたいです。

優勢の局面でどう指すかが参考になった1局でした。

1歩損して受ける

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△5五銀左と4四の銀が出た局面。ソフトの評価値+785で先手有利。

対局中は、後手の8筋の歩が伸びていつでも△8七歩成とする筋があり、先手玉は7七とやや流れ弾に当たりやすい位置にいるので先手の模様があまりよくないかと思っていたのですが、先手有利は気がつきませんでした。

次に後手から△8七歩成▲同金△6六銀▲同玉△8七飛成の筋があるので先手はどこかで8筋を受ける形ですが、本譜はあまりよくなかったようです。

本譜は△5五銀左以下▲8五歩△6六銀▲同玉で、ソフトの評価値+48で互角。

この手順は△8七歩成の筋を▲8五歩として受けたのですが、普通の受けで以下△6六銀▲同玉となると後手もすっきりした形なので互角になったようです。

先手玉は4段玉で広いという意味はありますが、やや不安定なのであまり強い戦いができません。

やはり△6六銀▲同玉とした手順があまりよくないようです。

▲8五歩では▲5五同銀左がありました。

▲5五同銀左△同銀▲8三歩△同飛▲8五歩で、ソフトの評価値+614で先手有利。

この手順は、▲5五同銀左に△同銀とさせたときに▲8三歩と打ち捨てて△同飛とさせてから▲8五歩と打つ手です。

先手は▲8三歩と1歩を捨てて▲8五歩としたときに歩切れになるので少し指しづらいところはありますが、次に▲7二角が狙いです。

▲8五歩に△6六銀打なら▲8六玉△8二飛▲4二銀で、ソフトの評価値+1302で先手優勢。

この手順は、△6六銀打として銀を拠点とする手で以下△8二飛と飛車の位置を変えて辛抱する展開ですが、▲4二銀が何気に厳しい手です。

▲4二銀に△同金▲同歩成に△同玉なら▲2四飛で、▲同歩成に△同飛なら▲4三歩から▲5二角のような筋です。

▲4二銀に△2二玉も▲4一角が厳しいです。

このような展開になると意外と先手玉はしっかりしており、4三の歩が攻めの拠点に役立っているようです。

1歩損して受けるのが参考になった1局でした。

飛車が直通する形は垂れ歩があるか考える

上図は、相掛かりからの進展で△7五歩とした局面。ソフトの評価値+481で先手有利。

相掛かりは手が広く後手は5四に飛車を移動して先手の玉頭を狙う形です。

ただし、後手の両方の桂馬が中央に活用できる形にはなっていないのでまだ先手玉は安全です。

相掛かりは手が広く、相手の駒組みによって自分の駒組みも大きく変わりますのでなかなか同じような将棋になりにくく、指すたびに色々な形になるというのが多いです。

相掛かりの棋譜並べをして自分なりにイメージをしていても、ほとんどそのような形にはなりません。

本局もそんな感じで、実戦は△7五歩 以下▲6八銀△2三歩で、 ソフトの評価値+ 159で互角。

この手順の▲6八銀は攻めのチャンスを逃がした手で、後手は△2三歩を2筋を受けました。

何気ない手順ですが、このようなチャンスに気がつくかどうかが形勢に大きく影響しそうです。

▲6八銀では▲2四歩がありました。

▲2四歩△2五歩▲3七桂で、ソフトの評価値+416で先手有利。

この手順の▲2四歩は次に▲2三歩成を狙う垂れ歩ですが、後手は△2五歩と桂馬の利きを利用して受けます。

部分的にはこれで受かっている形ですが、そこで▲3七桂と桂馬を攻めに参加させます。

▲3七桂は次に▲2五桂で△同桂なら▲同飛として▲2三歩成を狙います。

狙いは単純ですが後手は受けづらく、後手はここから少しひねって指してきます。

▲3七桂以下△4四歩▲2五桂△4五桂▲6八銀で、ソフトの評価値+853で先手有利。

この手順の△4四歩は▲2五桂としたときに△4五桂と跳ね違うことで、桂馬の交換を拒否して中央に狙いをつける手です。

先手は▲6八銀と中央を補強しますが、先手の2四の歩と2五の桂馬の組み合わせが少し重たくこれが形勢にどう影響しているのかが気になります。

この局面が先手優勢だったのは最初は少し意外だったのですが、理由は▲6八銀に△2三歩とされるとどうするかが分かっていませんでした。

▲6八銀△2三歩▲同歩成△同金▲2四歩△同金で、ソフトの評価値+585で先手有利。

この手順がぱっと見で自然に浮かぶますが、やや失敗でいまひとつ先手の良さが分かりにくいです。

▲6八銀△2三歩▲3三桂成△同金▲2三歩成△同金▲同飛成で、ソフトの評価値+1771で先手優勢。

この手順の△2三歩には▲3三桂成がいい手で、桂馬を成り捨てることで▲2三歩成が厳しいです。

先に桂馬を捨ててから歩が成るのが急所でこのような筋はたまに出てきますが、読み筋の中でも直ぐに浮かぶようにならないといけなかったです。

また△2三歩と打たずに△7三桂としても、▲3三桂成△同金▲2三歩成が成立します。

よってこの局面が先手優勢ということのようです。

飛車が直通する形は垂れ歩があるか考えるのが参考になった1局でした。

どのように△8七桂を防ぐか

上図は、相掛かりからの終盤戦で△2二同金と龍を取った局面。ソフトの評価値+380で先手有利。

駒割りは、角銀と金桂桂の交換でいい勝負のようですが、ここで先手の手番が大きいです。

攻めの手としては▲6四角△同歩▲5四桂は厳しそうですが、△5三玉でまだ後手玉に即詰みはありません。

また、後手から△8七桂の王手が厳しいのでので、先手は一旦受けることになりそうです。

実戦は▲7八銀と打ったのですが、ソフトの評価値+236で互角。

この手は△8七桂を防いで玉の回りに銀を打つ手で、自陣を固める手ならこれしかないと思っていたのですが、ソフトの推奨手ではなかったようです。

持ち駒に銀が2枚あるので1枚を受けに使ってもいいと思ったのですが、この手が推奨手でないのは将棋の難しいところです。

▲7八銀以下△2九飛▲5九金△1九飛成で、ソフトの評価値+341で先手有利。

△2九飛は変化手順ですが、ソフトはこのような流れを考えているようでこれでもやや先手有利のようです。

▲7八銀では▲8一飛がありました。

▲8一飛△7一歩▲7八玉△8五金で、ソフトの評価値+340で先手有利。

この手順は、▲8一飛と攻防に飛車を打って△8七桂を消します。

次は▲6一飛成があるので△7一歩と受けますが、そこで▲7八玉がなかなか指せません。

▲7八玉は△8七桂を防いだ手ということですが、自玉は守りが薄いです。

△8五金の角取りは少し重たい手ですが、▲6六角と逃げれば△8六桂がうるさいです。

△8五金以下▲7六銀△7五金▲同銀△8七歩▲8九歩で、ソフトの評価値+471で先手有利。

この手順は▲7六銀と受ける手で、実戦では多分指せない手です。

△7六桂は7五に角がいるためできないので△7五金としますが▲同銀で受ける形です。

以下後手から△8七歩と嫌味な歩を垂らしますが▲8九歩と受けてどうかという展開です。

一応△8六桂の筋は受けて先手はいつでも▲6四銀△同歩▲5四桂の攻めがあるのは分かりますが難しい手順です。

このあたりはソフトのレベルには全くついていけない感じで、将棋の終盤は難しいです。

▲7八銀は受けただけの手に対して▲8一飛は攻防の1手なので価値が高いということでしょうが、▲7八銀は終盤の手ではないということかもしれません。

どのように△8七桂を防ぐかが参考になった1局でした。

相穴熊の後手からの仕掛けの対応

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で後手が△6五歩とした局面。ソフトの評価値+75で互角。

この局面は、お互いに穴熊に囲っておりいい勝負ですが、少しでも形勢に差が出てくると逆転しにくいのが相穴熊の特徴です。

そのため早くも勝負所という感じです。

実戦はせっかく▲3七桂と跳ねているので桂馬の活用をした方がいいと思い▲4五桂と跳ねたのですが、あまりよくなかったようです。

本譜は▲4五桂△同銀▲同歩△6六歩で、ソフトの評価値-47で互角。

この手順は、▲4五桂にあっさりと△同銀とする手で以下△6六歩と取り込む展開です。

銀と桂馬の交換で先手が駒得ですが、△6六歩の局面は後手の飛車と角が直通しており後手の持ち駒に桂馬があるので先手はいやな形です。

対局中は、この展開はよくないとは思っていましたが▲4五桂の手で別の手が見えなかったのでやむを得ず指したという感じです。

この展開があまりよくないのは、後手からがんがん攻める展開になり先手が受け身になりやすいので攻めつぶされる可能性が高いということです。

もちろん先手が受けきるか軽く受け流せるような展開にできればいいですが、かなりハードルが高いように思います。

▲4五桂では▲2四歩がありました。ソフトの評価値+86で互角。

この手は、居飛車対振り飛車の対抗形であれば、戦いが始まる直前で飛車先の歩を突き捨てるのは普通の手ですが、全く見えていませんでした。

局面全体が見えておらず6筋ばかりを気にしていたのがよくなかったかもしれません。

▲2四歩に△同歩なら▲6五歩△7七角成▲同桂で、ソフトの評価値+187で互角。

この手順の△2四同歩はソフトの推奨手ではないのですが、人間の感覚だと自然な手です。

△2四同歩に▲6五歩とするのもやや自分の感覚ではうっかりしやすい手の流れで、後手から△6六歩と取り込まれるのでなく▲6五歩と先手から歩を取るのが急所のようです。

以下△7七角成に▲同桂とやや穴熊が崩れるのですが6五の地点を守るという意味でいい勝負のようです。

▲2四歩△6六歩▲同銀△2四歩▲9六歩△9四歩▲5五歩△6五歩▲5七銀△5五銀▲4五桂△6六歩▲6八金引△4二角▲8六角で、ソフトの評価値+231で互角。

この手順は、▲5五歩に△6五歩と打たせるのが浮かびにくい手で以下△5五銀から△6六歩▲6八金引で先手失敗かと思っていましたが、▲8六角と出た局面では互角のようです。

このあたりは先入観で読みを打ち切るのでなく、まだまだ数手先に知らない手が多いような感じです。

相穴熊の後手からの仕掛けの対応が参考になった1局でした。

▲3五同銀が見えるか

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で後手が△6三金と上がった局面。ソフトの評価値+236で互角。

ここまでの手順は、先手は後手の振り飛車の捌きを抑えて持久戦にした展開です。

対局中は、3七の桂馬が浮いているの少し気になっていましたが、ここまで後手はそれを咎める展開でなくゆっくりした駒組みだったので、多分その指し方はしてこないだろうと思っていました。

しかし、ここから後手は3七の地点を攻める展開をしてきました。

本譜は▲6六歩△1五角▲4七金△3二飛▲1六歩で、ソフトの評価値+104で互角。

この手順は、このタイミングで△1五角として△3七角成を狙う手で、1六歩と突いていない手を咎めてきました。

△3七角成を受けるのであれば▲4七金か▲2七飛が自然ですが、実戦では▲4七金を選択しました。

以前の自分の感覚だと▲4七金は玉の守りから金が離れるのでだいぶ損をしたという感じですが、バランス的重視の考えだとあまり違和感がないです。

このあたりはその時の流行りの考えというのがあるみたいです。

ちなみにソフトも▲4七金は推奨手でしたが、▲2七飛も候補手の1つでした。

実戦は、▲1六歩に△5一角だったのですが△3五歩と突かれたときの対応が分かっていませんでした。

△3五歩に▲2七銀と辛抱するのは銀の形が悪すぎてとても指す気がしません。

▲1六歩△3五歩に▲1六歩△3六歩▲3八歩△3七歩成▲同金のつもりでしたが、ソフトの評価値+97で互角。

この手順は角と銀桂の交換で2枚替えなので先手が駒損ですが、後手も歩切れなのでいい勝負のようです。

ソフトの推奨手は、△3五歩▲同銀でソフトの評価値+507で先手有利。

この手順は、△3五歩に▲同銀とする手で全く見えていませんでした。

▲同銀以下△同飛▲3六歩△3七角成▲同金△3四飛▲2二角で、ソフトの評価値+599で先手有利。

この手順は、角と銀桂の2枚替えで先手が駒損も3六の歩と3七の金の位置がよく、後手が歩切れであまり手がないので、▲2二角からゆっくりした展開で先手が指せそうです。

▲3五同銀とする手が見えるかどうかで形勢が大きく変わる典型のようです。

▲3五同銀が見えるかが参考になった1局でした。

なかなか先手よしにならない局面

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で後手から5筋の歩を交換してから▲5六歩と打った局面。ソフトの評価値-138で互角。

対振り飛車には居飛車側は戦形が広くなったのでこのような将棋は少ないのですが、昭和の時代では結構一時期に流行った形です。

意外だったのは、この局面が互角とはいえ評価値が後手に傾いていることです。

通常ソフトでは振り飛車をすると評価値が一時的に下がるのですが、この局面で-138というのはかなり振り飛車の模様がいいということも言えそうです。

ここでは△4四銀と引くのもありますが、強く△5六銀とする手もあります。

△5六銀▲同銀△5五歩で、ソフトの評価値-125で互角。

この手順は、後手は△5六銀と先に銀損をしますが△5五歩で銀を取り返すという展開です。

先手としては先に銀得しているので何か手がありそうですが、▲6五歩が気になります。

▲6五歩△5六歩▲6四歩△同金で、ソフトの評価値-131で互角。

この手順は、▲6五歩に△5六歩として以下後手が△6四同金で金が浮いた状態で先手に技がかかりそうな展開に見えます。

△6四同金以下▲5三銀△7七角成▲同桂△2六角▲6四銀成△4八角成▲7三成銀△同銀▲8五桂で、ソフトの評価値-195で互角。

この手順は、部分的に▲5三銀は厳しいのですが後手は角交換をしてから△2六角が切り返しの手で、このような手をうっかりしやすいです。

以下▲6四銀成と金を取ってから▲7三成銀と後手玉に迫りますが、いい勝負のようです。

△6四同金以下▲3三角成△同桂▲5三角△4四角▲同角成△同飛▲5三銀△5四飛▲6四銀成△同飛で、ソフトの評価値-567で後手有利。

この手順は、先手は角交換から▲5三角と打ちますが△4四角の王手が切り返しで以下▲5三銀から攻めますが後手は軽く受け流して後手が指せそうです。

やはり最初の局面は意外と先手が面白くないような局面かもしれません。

なかなか先手よしにならない局面が参考になった1局でした。

簡単に飛車を活用させない

上図は、相掛かりからの進展で△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+82で互角。

後手玉が△6二玉型なので少し普通と違う駒組みです。

△6二玉型だと△7四歩と突くと玉のコビンがあくので、△7四歩は保留する感じです。

△7四歩を突かないで攻め筋を探すことになるので、後手は飛車を横に使うような指し方になりそうです。

先手は▲4六銀と出ているので、この銀が活用できるかがポイントになりそうです。

実戦は△3三桂以下▲6六角△7四飛▲5五銀△7六飛▲4四銀△6四角で、ソフトの評価値+87で互角と進みました。

この手順は▲6六角は後手が浮き飛車の場合によく出る手で、△7四飛に▲5五銀とします。

後手は△7六飛として歩を補充した手に先手も▲4四銀と出て、タイミングをみて▲3三銀成が狙い筋ですが、そこで△6四角は先手の飛車のコビンを狙う手です。

これも一局の将棋だったのですが△6四角で△6六飛▲同歩△7六角で、ソフトの評価値-313で後手有利。

そこで△6六飛と飛車と角の交換をしてから△7六角が強烈です。

このような将棋は、持ち角をどこに打つかによって全く展開が違ってきそうです。

後手は攻め駒が少ないので単に△7六角と打っても手が続かないイメージですが、これが意外とうるさい手です。

△7六角に▲6七金なら△4九角▲同玉△6七角成で、ソフトの評価値-1188で後手優勢。

この手順は△4九角も強烈で△6七角成とした局面は後手優勢です。

△7六角に▲5九玉なら△6七角打▲4八金△4五角成で、ソフトの評価値-429で後手有利。

この手順は▲5九玉には△6七角打と角を重ねて打つのが鋭く、△5八角成の詰めろななので▲4八金と受けますが△4五角成が手厚く後手が指せそうです。

先手は飛車で角を取られる展開はまずかったようです。

▲6六角では▲5五銀がありました。ソフトの評価値+81で互角。

▲5五銀はぱっと見で意味が分かりにくい手ですが、後手の飛車の働きをおさえる手です。

中央に銀がいることによって、後手の飛車の動ける範囲を狭めるという意味です。

▲5五銀に△8六歩なら▲8八銀で、ソフトの評価値+358で先手有利。

この手順は△8六歩と合わせたときに▲8八銀が少しひねった指し方です。

△8六歩には▲同歩△同飛▲8七歩は△7六飛▲6六銀でこれもありそうですが、後手に△7六飛と横歩を取られるのは先手としては少し悔しいです。

よって▲8八銀として簡単に後手に△8六飛から△7六飛とさせない指し方です。

先手有利というほど実感はありませんが、▲8八銀に△8七歩成なら▲同銀△8六歩▲9六銀△8七角▲同金△同歩成▲8五歩△8二飛▲8七銀で、ソフトの評価値+947先手優勢。

この手順は後手は△8六歩から△8七角と一直線に攻めてきたのですが、後手の飛車の位置が悪いので▲8五歩があり先手優勢です。

よって後手は別の手を指すことになりそうですが、先手は▲8六歩△同飛から▲8七銀の形を目指すイメージです。

簡単に飛車を活用させないのが参考になった1局でした。

玉の早逃げで玉頭戦にする

上図は、相掛かりからの終盤戦で▲7三歩成と桂馬を取った手に△同玉とした局面。ソフトの評価値+55で互角。

この局面はやや先手が駒損ですが、手番を握っているのと先手玉が後手玉より固いのでいい勝負のようです。

本譜は▲8五桂△8四玉▲5四成銀△3八龍▲5八歩△4九龍で、ソフトの評価値-348で後手有利。

この手順の▲8五桂は将来後手から△8五桂と打たれる前に駒を埋めた手で普通の手かと思っていましたが、やや味消しの手だったようです。

△4九龍は△5九角から長手数ですがの詰めろなので先手は受ける形ですが、持ち駒の銀を使うと攻めがなくなるので▲7七玉に△7一香で、ソフトの評価値-520で後手有利。

この展開はまだ難しいところはありますが、やや先手が駒不足です。

▲8五桂では▲7四歩がありました。

▲7四歩△同玉▲5四成銀△3八龍▲5八歩△4九龍▲7七玉で、ソフトの評価値+281で互角。

この手順は、桂馬を打たずに歩で王手をしてから▲5四成銀とする手で桂馬を温存します。

後手は△3八龍から実戦と同じような手順で△4九龍としますが▲7七玉で、玉の早逃げをします。

実戦と似たような手順ですが先手は持ち駒に桂馬があるので、やや複雑になっています。

▲7七玉に△8五桂は▲8六玉で△7五銀と打っても▲同角成とされます。

▲7七玉△8九龍▲6五金△8三玉▲7四銀△9二玉▲8四桂△8一玉▲6三成銀で、ソフトの評価値+322で先手有利。

この手順の△8九龍は△5九角▲6八桂△8八銀▲同金△7九龍からの詰めろですが、先手は▲6五金から上部を厚くして詰めろを消してから▲6三成銀としてどうかという展開です。

玉頭戦になると駒の損得より厚みが大事になってきますので、この手順なら本譜よりよかったようです。

玉の早逃げで玉頭戦にするのが参考になった1局でした。