上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で後手が△6五歩とした局面。ソフトの評価値+75で互角。
この局面は、お互いに穴熊に囲っておりいい勝負ですが、少しでも形勢に差が出てくると逆転しにくいのが相穴熊の特徴です。
そのため早くも勝負所という感じです。
実戦はせっかく▲3七桂と跳ねているので桂馬の活用をした方がいいと思い▲4五桂と跳ねたのですが、あまりよくなかったようです。
本譜は▲4五桂△同銀▲同歩△6六歩で、ソフトの評価値-47で互角。

この手順は、▲4五桂にあっさりと△同銀とする手で以下△6六歩と取り込む展開です。
銀と桂馬の交換で先手が駒得ですが、△6六歩の局面は後手の飛車と角が直通しており後手の持ち駒に桂馬があるので先手はいやな形です。
対局中は、この展開はよくないとは思っていましたが▲4五桂の手で別の手が見えなかったのでやむを得ず指したという感じです。
この展開があまりよくないのは、後手からがんがん攻める展開になり先手が受け身になりやすいので攻めつぶされる可能性が高いということです。
もちろん先手が受けきるか軽く受け流せるような展開にできればいいですが、かなりハードルが高いように思います。
▲4五桂では▲2四歩がありました。ソフトの評価値+86で互角。

この手は、居飛車対振り飛車の対抗形であれば、戦いが始まる直前で飛車先の歩を突き捨てるのは普通の手ですが、全く見えていませんでした。
局面全体が見えておらず6筋ばかりを気にしていたのがよくなかったかもしれません。
▲2四歩に△同歩なら▲6五歩△7七角成▲同桂で、ソフトの評価値+187で互角。
この手順の△2四同歩はソフトの推奨手ではないのですが、人間の感覚だと自然な手です。
△2四同歩に▲6五歩とするのもやや自分の感覚ではうっかりしやすい手の流れで、後手から△6六歩と取り込まれるのでなく▲6五歩と先手から歩を取るのが急所のようです。
以下△7七角成に▲同桂とやや穴熊が崩れるのですが6五の地点を守るという意味でいい勝負のようです。
▲2四歩△6六歩▲同銀△2四歩▲9六歩△9四歩▲5五歩△6五歩▲5七銀△5五銀▲4五桂△6六歩▲6八金引△4二角▲8六角で、ソフトの評価値+231で互角。
この手順は、▲5五歩に△6五歩と打たせるのが浮かびにくい手で以下△5五銀から△6六歩▲6八金引で先手失敗かと思っていましたが、▲8六角と出た局面では互角のようです。
このあたりは先入観で読みを打ち切るのでなく、まだまだ数手先に知らない手が多いような感じです。
相穴熊の後手からの仕掛けの対応が参考になった1局でした。