自陣角を打って詰めろを受ける

上図は、相掛かりからの進展で▲5九香の王手に△5七金打とした局面。ソフトの評価値+594で先手有利。

△5七金打は次に△6八金直の詰めろなので、先手は受ける場面です。

評価値は先手有利になっていますが、対局中は少し先手が悪いのかと思っていました。

特に後手玉が中段玉なので寄せる形が見えにくいですが、後手玉は5九香のラインに入っているので先手はこの形を活かしたいです。

実戦は▲7九玉△7七歩▲8九銀で、ソフトの評価値-314で後手有利。

この手順は、▲7九玉として詰めろを受けたのが自然だと思っていましたが、この手がよくなかったようです。

△7七歩の詰めろに▲8九銀としてお互いに考えづらい局面ですが、▲8九銀に△6六玉とすれば香車のラインから事前にかわして後手玉の上部が手厚くなるので後手の方がいいみたいです。

▲8九銀△6六玉▲8八玉△7八歩成▲同銀△同金▲同銀△6七金▲8八玉△7九角成▲同玉△7八銀▲8八玉△8七銀成▲同玉△7七金▲9八玉△8七金打▲8九玉▲8八金直まで。

これは後手がうまくいきすぎですが、△7九角成から△7八銀として金を取れば先手が良くが詰みという狙いで玉も攻めに使うという感じです。

最初の局面では▲7九玉で▲7九角がありました。ソフトの評価値+357で先手有利。

この手は▲7九角と打つ手で、ぱっと見で△6八金直で詰みのようですが▲同角とすると△同金では5九の香車で後手玉が取られてしまいます。

▲7九角に△7八歩なら▲5七香△同角成▲同角△同金▲2八角△4六香▲同角△同玉▲4九香△4七角▲同香△同玉▲4八歩で、ソフトの評価値+2981で先手勝勢。

この手順は、△7八歩に▲5七香から清算して▲2八角とする手で、後手玉が入玉形なので少し考えにくい局面ですが、香車を取ってから▲4九香と打つ形です。

詰ますまではまだ手数はかかりますが、後手陣は入玉しても玉の回りに成駒が少なく、また先手には2九の銀や6九の玉や8七の金がいるため、通常より考えやすいです。

自陣角を打って詰めろを受けるのが参考になった1局でした。