上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△5四銀と上がった局面。ソフトの評価値+161で互角。
△5四銀は次に△6五銀を狙っていて、普通は▲6六銀とか▲6六歩と受けるのが形です。
その他の受けでは▲5五歩△6五銀▲2六飛と飛車の横利きで受けるのもありますが、やや少数派のような感じです。
実戦は▲6六歩としました。
▲6六歩△5一角▲9九玉△3五歩▲1六歩で、ソフトの評価値-70で互角。

この手順は、後手は3間飛車なので△5一角から△3五歩と伸ばすのが形で、次に△3四飛とか△3六歩を狙っています。
先手は穴熊にして玉の整備が完成する前に▲1六歩と突いたのですが、このタイミングで突いたのがあまりよくなかったようです。
この歩を突いたので評価値が230くらい下がった感じです。
▲1六歩と突いても互角ですが、居飛車の序盤で230くらい評価値が下がってマイナスの互角になるのはかなりもったいないです。
勝敗にはほとんど関係ないレベルですが、気がついたら作戦負けになっていたという可能性が高いです。
本局もそんな感じです。
▲1六歩以下△3六歩▲同歩△同飛▲3七歩△3四飛▲8八銀△3三桂▲6八角△4五歩で、ソフトの評価値-129で互角。

この手順は、先手は▲8八銀として最低限穴熊を完成させて▲6八角と引いた展開です。
その間に後手は3筋の歩を交換してから浮き飛車にして△3三桂と跳ねて駒を活用します。
それに対して先手は▲6八角と引いたのは次に▲4六銀から▲3五銀と出て後手の飛車を目標にする指し方です。
そこで▲6八角に△4五歩として▲4六銀と出さないようにしたのがこの局面です。
このような展開になると、先手の1六の歩がいまひとつ早すぎてあまり価値の高い手ではないようです。
先手の玉の整備が完成してから▲1六歩はありそうですが、まだ未完成なのでその1手がもったいないという意味です。
先手は▲7九金とか▲6七金とか整備する形ですが、3筋を狙って主導権は後手にありそうです。
具体的には△7四歩から△7三角として△3六歩のように飛車のコビンを狙う展開です。
▲1六歩では他の指し方があったようで、別の機会に書きます。
気がついたらやや作戦負けが参考になった1局でした。