上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4五銀と打った局面。ソフトの評価値+148で互角。
駒割りは、銀と桂桂の交換で先手が少し駒得していますが、△4五銀と打ったことでどちらかの大駒が取られそうなので先手も忙しいです。
ただし、この瞬間は先手の飛車と角と6五の桂馬が働いているので攻め手を繋げたいところです。
実戦は▲5二歩成△4四角▲6六歩△5六銀▲同金△2九飛成▲7九桂△4五歩で、ソフトの評価値+83で互角。

この手順は、▲5二歩成として△同銀なら▲6四角と王手で逃げられますが、△4四角の王手があります。
▲5二歩成とすると△4四角は見えていましたが、他の手が見えてなかったです。
△4四角に受けてから△5六銀から△2九飛成とされると先手は▲7九桂と打って受けることになり、やや戦力不足です。
△4五歩には▲7三銀はありますが、攻めが細いので手が続くかが微妙です。
このような展開になると4七の桂馬が残っているのが気になります。
▲5二歩成では▲5五桂打がありました。ソフトの評価値+125で互角。

▲5五桂打は歩で取られるところに桂馬を打つのでもったいないと思われがちですが、先手が少し駒得していたので桂馬を1枚捨てて4七の桂馬を活用したいという意味です。
▲5五桂打とすれば後手は取れそうな駒がたくさんありそうで迷いますが、普通は△5五同歩です。
△5五同歩▲同桂△5四銀上▲6三歩△7一角▲5二歩成△5六銀▲同金△2九飛成▲7九桂で、ソフトの評価値+447で先手有利。
この手順は、△5五同歩に▲同桂とすれば6三の銀取りになります。
△5四銀上として逃げましたが、そこで▲6三歩と打てるのが大きいです。
▲6三歩に△7一角と逃げた時に▲5二歩成として攻めの幅が広がります。
その後は実戦と似たような展開になりましたが、先手は攻めに6三の歩と5五の桂馬が加わって手厚くなったので、実戦とはだいぶ違うようです。
まだ難しいですが、先手は駒全体が活用できている展開になっています。
つなぎ桂で攻めを繋げるのが参考になった1局でした。