上図は、相掛かりからの進展で△7六歩と打った局面。ソフトの評価値-324で後手有利。
駒割りは金と桂馬の交換で先手が駒得ですが、後手は3段目に入玉しており駒の損得はほとんど関係ない形です。
先手は2九の銀が抑えの駒になっていますが、2六に桂馬がいるので簡単に後手玉は寄りません。
△7六歩は金取りで△7七歩成と金を取られては先手がまずいので何か対応しないといけないですが、ここの数手はまずかったようです。
実戦は△7六歩以下▲6七金△4五角▲5六歩△6六銀打で、ソフトの評価値-604で後手有利。

対局中は7六歩に▲6七金とすれば次に▲5六角があってありがたいと思っていたのですが、△4五角と先に先着され▲5六歩に△6六銀打とされると少し後手が手厚くなった感じです。
実戦はまだ後手有利の段階ですが、後手は盤面に駒が埋まってきたので少し先手が手薄な感じです。
▲6七金では▲7六同金がありました。ソフトの評価値-326で後手有利。

この手は▲7六同金とすることで後手の歩を取るのですが、先手の金が4段目に出て少し守りが弱くなった感じもします。
しかし、7六の歩の拠点を残すと将来△7七歩成とされることを考えたら取ってしまうという考えです。
後手玉がまだ寄らない形であれば、先手玉も受けに手を指します。
▲7六同金以下△6九角▲7八角△5八角成▲7一龍△7三香▲同桂成△7六馬▲8七金で、ソフトの評価値+320で先手有利。
この手順は、△6九角で次に△8七銀を狙った手に▲7八角と合わせて対抗します。
△5八角成として次に△7六馬の狙いには▲7一龍として際どく受けます。
▲7一龍に△7三香も厳しい狙いですが、▲同桂成△7六馬に▲8七金とはじいて先手も指せているようです。
▲7六同金以下△9五歩▲2一龍△9六歩▲8七玉で、ソフトの評価値-198で互角。
この手順は、9八の玉の形に△9五歩は筋ですが、▲2一龍と駒を補充して△9六歩の詰めろに▲8七玉としてどうかという展開です。
先手玉も危ないのですが、龍が2一にいるので先手に駒がたくさん入ると▲3八金△同桂成▲2七龍の筋もあるので、後手も油断はできません。
相手玉が寄らなければ受けに専念するのが参考になった1局でした。