玉を早逃げして辛抱する

上図は、横歩取り青野流からの進展で△7九同金と角を取った局面。ソフトの評価値-121で互角。

7九の金が少し違和感がありますが、6八の金が7九の角を同金とした局面です。

駒割りは角と金銀桂の3枚替えで後手が駒得ですが、7九の金が少し重たい形なのでいい勝負のようです。

ここで貴重な先手の手番ですが、2五の飛車が2筋を直通しているのと7九の金を狙う意味で▲8八角と打ちました。

▲8八角△3三桂▲8五飛△7八金▲8一飛成△8八金▲同龍で、ソフトの評価値-395で後手有利。

この手順は、▲8八角は次に▲2二角成の狙いですが△3三桂と受ける形です。

▲8五飛と逃げて▲8一飛成と▲7九角を狙った手に、桂馬を取らせる△7八金として▲8一飛成△8八金▲同龍で一段落の展開です。

駒割りは飛車と角銀の交換で2枚替えなので先手が少し駒損で、ここで後手の手番なので後手有利のようです。

重たかった7九の金が角と交換になることを考えると後手は満足です。

▲8八角では▲8二歩がありました。

▲8二歩△同銀▲8三歩△7一銀▲7五飛△7八角▲3八玉で、ソフトの評価値-156で互角。

この手順は、▲8二歩△同銀とさせて▲8三歩と叩く筋です。

▲8三歩に△同銀は▲8二歩がありますので△7一銀と引きますが、そこで▲7五飛に△7八角と打たせてから▲3八玉が全く浮かびませんでした。

この局面での急所は▲3八玉が指せるかどうかが大事みたいで、4八の玉より3八の玉の方が価値が高いとみているようです。

4八の玉のままでは将来△1五角のような王手があるのに対して、3八の玉だと△3七歩や△2六桂の筋もあるので大差がないようにも見えます。

しかし先手から動く手が難しいとなると、玉の周辺で駒を動かすような形になるみたいです。

後手の7九の金や7八の角から少し早逃げするという感覚かもしれません。

特に7九の金が重たいのが後手としては嫌な形です。

玉を早逃げして辛抱するのが参考になった1局でした。