危ない形でも飛車成りを考えてみる

上図は、相掛かりからの進展で▲8五飛と回った手に△7一金と受けた局面。ソフトの評価値+133で互角。

この局面は先手が1歩損ですが、先手は▲8三飛成とする狙いがあります。

対局中は▲8三飛成は浮かびましたが、△8四歩で次に△8二金で飛車が死んで悪いと思いそれ以上考えませんでした。

実戦は△7一金以下▲3七銀△3五飛▲8六飛で、ソフトの評価値-155で互角。

この手順は、▲3七銀と駒を前進して△3五飛に飛車交換をさける▲8六飛としましたが、互角とはいえ評価値がだいぶ下がったのが気になります。

一時的とはいえ、6八の玉と8六の飛車と3七の銀の配置があまりよくなかったかもしれません。

▲3七銀では▲8三飛成がありました。

▲8三飛成△8四歩で、ソフトの評価値+126で互角。

この手順は、▲8三飛成に△8四歩と龍の逃げ道を塞いで次に△8二金とする狙いです。

△8四歩以下▲7六歩△3三桂▲5五角△6四歩▲7五歩△8二金▲同龍△同銀▲6四角で、ソフトの評価値+518で先手有利。

この手順は、▲7六歩と角を活用する手に△3三桂と角交換を拒否して次に△8二金を狙ったのですが、▲5五角がなかなかの手で△6四歩に▲7五歩とすれば、飛車と金の交換ながら先手が指せるようです。

△8四歩以下▲7六歩△8八角成▲同銀△8二金▲同龍△同銀▲7二角で、ソフトの評価値+748で先手有利。

この手順は、角交換の後に△8二金とする筋ですが、▲同龍から▲7二角で先手が指せるようです。

△8四歩以下▲7六歩△8八角成▲同銀△7二角▲7三龍△同桂▲7五歩で、ソフトの評価値+181で互角。

この手順は、角交換をしてから△7二角と手堅く打って龍を取りにいく手ですが、▲7三龍と銀を取ってから▲7五歩が鋭いです。

この局面は飛車と銀の交換で先手が駒損ですが、後手の桂馬を狙う手で7三の桂馬がいなくなると▲7三角のような手が生じます。

実戦はこれでも互角ですが、先手は低い陣形で飛車の打ち込みに強いです。

▲7五歩に△3八飛成▲同金△4九飛なら、▲3九飛△5九銀▲7九玉△4八銀成▲4九飛△3八成銀▲6九飛△5八金▲6八金で、ソフトの評価値+978で先手優勢。

この手順は、後手は飛車を打ち込んで少し先手も気持ちが悪い局面ですが、まだ後手も駒が少ないので決めにいくと反動がきついです。

危ない形でも飛車成りを考えてみるのが参考になった1局でした。