上図は、角交換振り飛車からの進展で△1九龍と香車を取った局面。ソフトの評価値+405で先手有利。
この局面は先手の桂損ですが、先手が穴熊に囲っており後手玉より固いので先手が少し指せているようです。
ここで先手の手番ですが、後手の龍が1九にあるので▲6五歩と突きたくなりました。
実戦は▲6五歩△同歩▲4五歩△同桂▲4六角△2八角で、ソフトの評価値+232で互角。

この手順は、▲6五歩と▲4五歩と突き捨てることで▲4六角が龍取りになる狙いです。
一目気持ちがいい手ですが△2八角が粘り強い手で、▲同角△同龍▲4六角としても△3七角と合わせられると手を繋げていくのが簡単ではありません。
また、後手の3三の桂馬を4五に活用させたというのもあり、少し先手が損をしたかもしれません。
▲6五歩では▲8二香がありました。
▲8二香△同玉▲7一角△7三玉▲6二角成△同玉▲8一龍で、ソフトの評価値+446で先手有利。

この手順は、▲8二香と捨てて▲7一角と打つ手で、以下▲6二角成から▲8一龍として後手玉を少し薄くする狙いです。
ただし、後手陣も4三の銀と3二の金が守り駒になるので意外と後手玉は捕まえづらい形です。
駒割りは、金と角香でまだ先手が駒損ですが、先手は▲9一龍とか▲5五桂から駒損を回復する手を狙います。
▲8一龍以下△5四香▲8五桂△6一桂▲9一龍△5八香成▲5六香△5四歩▲5八金で、ソフトの評価値+505で先手有利。
この手順は、△5四香と▲5五桂を防ぎつつ△5八香成を狙った手ですが、この瞬間に▲8五桂と打って次に▲7三金を狙います。
後手は△6一桂を打って受ければそこで▲9一龍と香車を補充します。
△5八香成の▲5六香と打つのが細かく△5四歩と受けさせてから▲5八金としてどうかという展開です。
これもまだ大変な形ですが、どこかで▲8二龍の王手から手を繋げていく感じです。
最初の局面は、先手有利とはいってもほとんど互角のような感じで難しいです。
攻める手の繋げ方が参考になった1局でした。