上図は、先手矢倉模様に対して後手が雁木に組んでからの進展で△5四歩と突いた局面。ソフトの評価値+102で互角。
先手は6筋の歩を突かない形で、できるだけ玉に手数をかけない駒組みにしました。
将来、後手から5筋とか7筋の歩を突き捨ててから△6五桂と飛ばれる筋は気になりますが、▲6六歩と突いてもどこかで△6五歩と歩をぶつければ争点ができます。
実戦は▲3五歩△5二金▲3四歩△同銀▲4六銀で、ソフトの評価値+14で互角。
この手順の中で2つ気になっていたことがあって、1つは▲3五歩に△同歩とされる手でした。
後手の心理として、5三の地点に守りが効いていないので△5二金として守りを固めたいということだと思います。
▲3五歩△同歩なら▲2六銀△3六歩▲3八飛△5二金▲3六飛で、ソフトの評価値+78で互角。

この手順は、△3五同歩には▲2六銀と出て次に▲3五銀を狙います。
▲2六銀に△3六歩は手筋で、△3六歩に▲3五銀は△3七歩成▲同桂△3六歩があります。
以下▲2五桂△3七歩成▲2六飛でソフトの評価値+40で互角とする指し方はありますが、普通は3段目にと金ができると先手はいやな形です。
よって△3六歩に▲3八飛として以下▲3六飛として歩を取る展開です。
飛車が4段目で縦と横に利きが通る形なので、先手もまずまずです。
以下▲3五銀から▲3七桂を跳ねるイメージです。
もう1つ気になっていたのが、最後の▲4六銀と上がった手ですが、少し形が重たいので他の指し手があるかです。
▲4六銀では▲2四歩がありました。
▲2四歩△同歩▲同飛で、ソフトの評価値+ソフトの評価値+86で互角。

この手順は、△3四同銀と銀が浮いているときに▲2四歩と歩を合わせてから▲2四同飛とする手です。
銀取りなので後手は受ける必要があります。
▲2四同飛に△4三金右なら、▲2八飛△2三歩▲3五歩△4五銀▲4六歩△3六歩▲4八銀△5六銀▲5七歩△6五銀▲6六歩で、ソフトの評価値+432で先手有利。
この手順はややうまくいきすぎですが、▲3五歩から▲4六歩とすると銀ばさみから後手の銀が死んだ形なので先手有利です。
▲2四同飛に△4三銀なら▲2三歩△3三角▲2八飛で、ソフトの評価値+74で互角。
この手順は、△4三銀に▲2三歩と攻めの拠点を作る手で以下△3三角に▲2八飛と引いてどうかという展開です。
簡単に2三の歩が取られたら先手がまずいですが、意外とこの歩は後手も取りづらい形なのでいい勝負のようです。
雁木への仕掛け方が参考になった1局でした。