上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で6四の金が△5五金とでた局面。ソフトの評価値-195で互角。
先手はトーチカに囲ったのに対して、後手の4一の金が5段目まで進出する形で、後手は抑え込みができるかどうかという展開です。
△5五金に▲6八角と引いては△4六歩で抑え込まれて角が使えなくなりますので、ここで先手が何か手を作らないといけない形です。
実戦はここで手が見えず▲4七銀としました。
▲4七銀△4六金▲同銀△4七角で、ソフトの評価値-552で後手有利。

この展開は角と金の交換で苦肉の策でしたが、△4七角と打たれると△3六角成から馬を作られると後手が手厚くなります。
また、5六に歩がいるのでいつでも△5七歩成もあり先手が指しづらいです。
先手は4六の銀と3七の桂馬が捌ければまだ勝負形ですが、現時点ではやや重たい形です。
▲4七銀では▲2三歩がありました。ソフトの評価値-151で互角。

▲2三歩は手筋の歩ですが、このタイミングで打つのは全く見えていませんでした。
▲2三歩で▲2四飛なら△2三歩と打たれて飛車が逃げたら△4六金と角を取られて先手の失敗ですが、先に▲2三歩と打って△同飛なら▲2四飛△同飛▲同角となって先手の飛車が捌けます。
以下飛車交換から△2八飛と両取りに飛車を打っても、▲4二角成が次に▲4三馬と銀が取れる形になるのが大きいです。
また後手は5段目に金が出て玉の守りが薄いので、荒捌きは先手がいい形です。
よって後手は▲2三歩には△5二飛とします。
▲2三歩以下△5二飛▲2四角△4七歩▲同銀△3五歩▲5三歩△同角▲5八飛で、ソフトの評価値-159で互角。
この手順は、△5二飛に▲2四角と逃げて一応角が抑え込まれることはなくなりましたが、この瞬間はやや重たい形ではあります。
後手は△4七歩と銀の頭に歩を打ってから△3五歩として、先手の角道を止めながら△5七歩成を狙っています。
そこで先手は▲2四角と出た効果で▲5三歩と叩きます。
▲5三歩に△同飛なら▲2二歩成や▲4二角成がありますので△同角としますが、そこで▲5八飛と回って△5七歩成を受けながら▲5六銀を狙ってどうかという展開です。
先手はと金を作らせないようにしながら、5筋に飛車を活用するのが細かい動きのようです。
いずれにしろ本譜よりはるかにいいです。
飛車の頭に歩を打つ▲2三歩が参考になった1局でした。