▲3八銀と引いて辛抱する


上図は、後手が角交換振り飛車からの進展で△4二飛と2二の飛車が回った局面。ソフトの評価値+74で互角。

後手の狙いは△4五歩から桂馬を交換して飛車を捌く手で、後手玉はしっかりしているので捌かれるとうるさい形です。

実戦は△4二飛に▲5六銀と上がって4筋を受けました。

▲5六銀△4五歩▲同歩△5五歩▲4七銀△4五桂▲同桂△同飛▲4六歩で、ソフトの評価値+254で互角。

この手順は、▲5六銀として4筋を受ける手ですが、後手は4筋を突き捨てた後の△5五歩には手損になりますが▲4七銀と引く形になります。

△5五歩に▲同銀なら△4五桂▲同桂△同飛で捌かれています。

よって▲4七銀から▲4六歩と打った展開です。

実戦はここで△4一飛だったので、以下▲3二角△3一飛▲2三角成と馬を作ってじっくり戦うという展開になりましたが、▲4六歩には△3七角が気になっていました。

▲4六歩以下△3七角▲2九飛△4六角成▲同銀△同飛▲2二角△3六飛▲5五角成△3八飛成▲5九飛で、ソフトの評価値+227で互角。

この手順は、後手は△3七角から△4六角成とする手で、角と銀の交換で後手が少し駒損ですが、先手は歩切れで後手の飛車成りを受けるのが難しいです。

よって▲2二角から▲5五角成として馬を作って手厚くする展開ですが、後手も△3八飛成としていい勝負のようです。

実戦的には、飛車を成られた方が先手としてはあまりいい気分ではないです。

また4筋の別の受け方として▲5六銀では▲2九飛もあったようです。

▲2九飛△4五歩▲同桂△同桂▲同歩△同飛▲4六歩△4三飛▲3二角△4二飛▲2三角成△5五桂▲3八銀で、ソフトの評価値+146で互角。

この手順は、4七の銀はそのままにして▲2九飛と受ける手です。

2八の飛車の形は3七の桂馬がいなくなると△3七角のような手がありますが、▲2九飛とすれば事前にその手は消しているという意味があります。

後手は、△4五歩から桂馬を交換して捌いてきますが▲4六歩と打ちます。

後手は4筋のどこに逃げても先手から角の打ち込みがありますが、先手は▲3二角から▲2三角成と馬を作った手に△5五桂とします。

そこで▲3八銀と逃げたのがこの局面ですが、意外にもこれでいい勝負のようです。

部分的な形では▲3八銀は▲5六銀なのですが、△4六飛とされると以下△3六飛のような筋で、後手の飛車を成りを受けづらいので▲3八銀と辛抱します。

実戦で▲3八銀と指せるかはあやしいですが、知っておいて損はなさそうです。

▲3八銀と引いて辛抱するのが参考になった1局でした。