上図は、相掛かりからの進展で▲5六飛と回った手に△4三金と3二の金が上がった局面。ソフトの評価値-330で後手有利。
駒割りは互角ですが、先手が2歩損をしており後手は持ち歩の数が多いです。
先手の金と銀は低い位置にいるので攻めは飛車と角と桂馬で使うことになりますが、4五の桂馬も取られそうでやや攻めが細い形です。
これらより後手の方が少し指しやすいようです。
先手はなんとか4五の桂馬が取られる前に攻めを続けていかないといけない局面です。
実戦は▲2二歩△同銀▲3二角△8一飛で、ソフトの評価値-756で後手有利。
この手順は、▲2二歩と打ち捨てて△同銀と少し形を悪くさせてから▲3二角と打ったのですが、△8一飛と引かれるとも攻め急がされているようでさらに評価値が悪くなっています。
攻めないと難しい局面ですが、攻めが切れてもまずいので指し方が難しいです。
▲2二歩では▲7六桂がありました。
▲7六桂△4五歩▲6四桂△同歩で、ソフトの評価値-454で互角。

この手順の▲7六桂は銀取りですが、△6五銀と逃げると▲7一角で、ソフトの評価値+220で互角。
ここも細かいところで△6五銀に▲5三桂成△同金▲同飛成△同玉▲7一角は、△6二飛▲7二金△4三玉▲6二角成△7七歩で、ソフトの評価値-138で互角。
この2つの手順は5三の地点が急所ですが、どのタイミングで▲7一角を打つかによって評価値がかわるようです。
よって▲7六桂には△4五歩としますが▲6四桂△同歩と進みます。
この局面の駒割りは銀と桂桂の交換でやや先手が駒損ですが、ここから先手がどのように手を続けるかという展開です。
△6四同歩以下▲2二歩で、ソフトの評価値-362で後手有利。

最後の▲2二歩でどうかという局面です。
▲2二歩に△同銀なら▲3二角△8一飛▲6三銀△同玉▲4三角成で、ソフトの評価値+9で互角。
この手順は、▲6三銀が7四の金の形をとがめた手でこのような展開になれば先手もお面白いです。
よって▲2二歩△7七歩▲同金△3三角で、ソフトの評価値-273で互角。
この手順は△7七歩を利かせてから△3三角と打つ手で、変化技みたいな展開でやや実戦では指しにくいですが互角のようです。
お互いに粘り強く指すとこのような展開になるみたいです。
苦しい局面で攻めの手を続けるのが参考になった1局でした。