終盤の寄せは厳しく指す

上図は、相掛かりからの進展で△6四同歩と金を取った局面。ソフトの評価値+2181で先手勝勢。

駒割りは飛桂と銀の交換で先手が駒損で攻め駒は少ないものの、後手玉は守り駒がいないので先手がいいです。

ソフトの評価値は先手勝勢ですが、対局中はうまくいけば後手玉を寄せられると考えていたので、楽観できるほどの余裕はないです。

次に後手から△4四銀と馬を取る手があるので、先手は馬をどうするかもしくは別の手があるかという局面です。

実戦は△6四同歩以下▲5三馬と進みましたがそこで△8六角で、ソフトの評価値-421で後手有利。

この手順の▲5三馬は馬を逃げつつ次に▲3一馬の含みもある手ですが、かなり甘い手だったようで△8六角がありました。

後手玉に即詰みはなく次に△5九金の詰めろなので先手は受けるしかありません。

△8六角に▲6八銀は△8九飛があり、これも△5九金からの詰めろになります。

また△8六角に▲4九金は△5九飛▲同金△4六桂打▲同歩△同桂▲4七玉△3六金▲4八玉△5九角成▲3九玉△3八桂成▲同玉△3七馬▲4九玉△4八金まで。

この手順は駒を節約して受ける▲4九金ですが、△5九飛が強烈で▲同金に△4六桂打のつなぎ桂から即詰みです。

△8六角には▲7七銀と打つのが候補手ですが、△5一飛で泥試合になりそうです。

1手で形勢が大きく逆転するのが終盤の怖さのようです。

▲5三馬では▲7三銀がありました。ソフトの評価値+3279で先手勝勢。

この手は平凡な▲7三銀ですが、これで後手玉が寄り筋だったようです。

▲7三銀に△6三玉は▲6二馬まで。

対局中は一瞬▲7三銀が見えて、△6三玉で▲5四馬△5二玉で難しいと思っていたのですが、▲6二馬の1手詰めでした。

このあたりも手の見え方がいまひとつだったようです。

▲7三銀に△8三玉なら▲8四銀成△9二玉▲7三歩成△8二歩▲7四桂△4六桂打▲6八玉△8六角▲7七金で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は、▲7三銀から▲8四銀成から▲7三歩成として攻め駒を増やしていけば先手勝勢ですが、▲7四桂に△4六桂も形づくりとはいえ油断ならず、▲同歩でもいいですが▲6八玉△8六角▲7七金で先手勝勢です。

▲7三銀に△8一玉なら、▲5四馬△9二玉▲6五馬△8一飛▲6四馬△7一角▲8四歩△8九飛▲8三金で、ソフトの評価値+3733で先手勝勢。

この手順は、▲6五馬に△同歩は▲8二金があるので△8一飛ですが▲6四馬以下1手1手の寄り形です。

終盤の寄せは厳しく指すのが参考になった1局でした。