どのような形で8筋の棒銀を受けるか


上図は、相居飛車から先手雁木模様に組んだ局面で△7三銀と6四の銀が下がった局面。ソフトの評価値+257で互角。

△7三銀の狙いは、△7四銀から△8五銀と出て△8六歩と合わせてから、あわよくば8筋の突破を狙っています。

その手順に対抗する受けを用意していなければなりませんが、攻め駒である4六の銀を活用させなければ勝負形にならないと思い▲4五銀としました。

実戦は▲4五銀△3三桂▲3六銀△7四銀▲4六角△7三桂▲8八金△8五銀▲7八玉で、ソフトの評価値-62で互角。

この手順の▲4五銀は△7四銀なら▲3四銀を狙いとした手ですが、後手の飛車の横利きを活かして△3三桂と跳ねて▲3六銀としてから△7四銀と進めてきました。

先手は8筋の受けとして▲8八金の壁金から▲7八玉として、決していい形ではないのですがこれで8筋を受けました。

後手は△3三桂と跳ねたことで2二の角が使いづらいのですが、先手も3六の銀が使いづらいので部分的な形はいい勝負のようです。

ただし、評価値は互角とはいえ後手の方がだいぶ良くなっているので、先手は4六の銀の活用方法がいまひとつだったかもしれません。

▲4五銀では▲5五歩がありました。ソフトの評価値+192で互角。

この手の▲5五歩は後手の角道を止めるような手ですが、狙いは別にあるようです。

▲5五歩に△7四銀なら、▲4五銀△3三銀▲3六歩△4四歩▲5六銀△8五銀▲7六歩△8六歩▲7五歩△8七歩成▲同金△9六銀▲8六金で、ソフトの評価値+805で先手優勢。

この手順の▲4五銀に△8五銀なら、▲5四歩△同歩▲3四銀が狙いです。

5筋の歩は▲5四歩と突き捨てることで、後手の飛車の横利きを止める狙いがあるみたいです。

よって▲4五銀に△3三銀▲3六歩として次に▲3五歩と狙います。

後手は△4四歩と受けますが、そこで▲5六銀と引いて駒を繰り替えるのが読みの中では見えづらいです。

後手は△8五銀としてやや単調ですが8筋の突破を目指すのに対して▲7六歩として、先手の角道を開くのも見えづらいです。

先手は7八の金のままで6八角の利きを使って受けるというのがスマートな受けのようで、△8六歩の合わせの歩に▲7五歩として△8七歩成に▲同金として受けます。

たしかにこれで受かるのであれば、実戦の▲8八金から▲7八玉より駒のあたりが少ないさっぱりとした受け方ですが、かなり難しい指し方で多分実戦では浮かばないような気がしますし、浮かんでも指しこなせないような感じもします。

ただし、このような形の受け方があると分かれば今後に役にたちそうです。

どのような形で8筋の棒銀を受けるかが参考になった1局でした。