上図は、相矢倉からの進展で△9五香と歩を取った局面。ソフトの評価値+195で互角。
この局面までは後手が先行する形で、現時点では駒の損得はありません。
△9五香に▲同香が普通ですが、△7六歩や△7六銀が気になります。
実戦は受けてもきりがないと思い▲2四桂と打ちました。
▲2四桂△同歩▲同歩△同銀▲同馬△2三歩▲5一馬△7六歩で、ソフトの評価値-581で後手有利。
この手順は、▲2四桂と打って攻め合いにいったのですが、あっさりと2筋を清算してから△2三歩と打たれると▲5一馬に△7六歩が厳しいです。
先手からどこかで▲4一銀とする筋はありますが、後手は8二に飛車がいると受けに利いているので、簡単に詰めろがかかりません。
ちょっと攻め合いにいくタイミングが早かったようです。
▲2四桂では▲9五同香がありました。ソフトの評価値+274で互角。
ここは受けに専念する▲9五同香があったのですが、後手から嫌な手が2つあります。
1つは△7六歩です。
△7六歩▲6七金寄で、ソフトの評価値+582で先手有利。

この手順は、△7六歩と歩で攻めの拠点を作る手で嫌な手ですが、▲6七金寄と耐えてどうかという形です。
後手に歩がたくさんあると△7七銀と打ち込んでから再度△7六歩と叩く筋がありますが、後手は歩切れなので攻めが続くかどうかという形です。
▲6七金寄以下△7七銀▲同金上△同歩成▲同玉△9六金▲8六香△同金▲同歩△7五香▲8七玉△6九角▲9七玉△7八角成▲6八金打△7九馬▲9六玉で、ソフトの評価値+1844で先手優勢。
この手順は、△7七銀と打ち込んでから△9六金と張り付く手ですが、▲8六香があり後手は歩切れなので△同金から△7五香と打ち込みますが、▲8七玉と逃げて際どく残っているようです。
後手に1歩でもあれば全く違う展開になりますが、後手は一直線に攻めると攻めが切れてしまいます。
先手も怖い形ですが、攻め切るか受けきるかという場面なので受けに専念する形みたいです。
もう1つは▲9五同香に△7六銀と打ち込む手です。ソフトの評価値+206で互角。

△7六銀は実戦的にも嫌な手で、7七の金との交換がほぼ確実になります。
さらに歩を温存しているので局面が複雑になります。
△7六銀以下▲7三歩成△7七銀成▲同玉△8五飛▲4一銀で、ソフトの評価値+410で先手有利。
この手順は、▲7三歩成と催促して△7七銀成に▲同玉と3段玉にして粘る手で、△8五飛と逃げた時にそこで▲4一銀でどうかという展開です。
こちらの手順の方が先手は嫌ですが、▲4一銀と引っかけて後手玉に嫌味をつけていい勝負のようです。
先手玉も守りが薄いのですが広いので後手も捕まえるのは大変です。
ぎりぎりのところまで受けに専念するのが参考になった1局でした。