雁木への▲3七銀型の次の狙い

上図は、後手雁木からの進展で▲3五歩に実戦は△同歩と進んだのですが、△5二金と上がった場合の攻め方も気になっていました。

△5二金と上がった形は、後手の4三の銀が3四に上がれば△4三金右とすることができます。

また6一の金のままでは後手玉は壁になっていますが、△5二金と上がることで将来△6一玉と逃げることもできます。

△5二金以下▲3四歩△同銀▲3八飛で、ソフトの評価値+92で互角。

この手順は、▲3四歩と取り込んで△同銀に▲3八飛とするのがこの場合の形です。

部分的には居飛車対振り飛車の急戦形で、先手が棒銀にする場合でもこのような形になることがあります。

銀の後ろに飛車が回って次に▲2六銀を狙っています。

▲3八飛に△5四歩なら▲2六銀△4三金右▲4六歩で、ソフトの評価値+428で先手有利。

この手順は、△5四歩と突いて将来△5三銀のような手をつもりですが、▲2六銀と出て△4三金右に▲4六歩とすると、次に▲3五歩の銀取りが受けにくいです。

▲3八飛以下△2五銀▲8八銀△4三金右▲7八玉△4一玉▲4六銀で、ソフトの評価値+95で互角。

この手順の△2五銀は銀がそっぽにいくのですが、▲2六銀を防いで1歩得をする手です。

それに対して先手は、▲8八銀から▲7八玉と玉の整備をするのが7筋と8筋を補強する手です。

▲8八銀では▲7八銀とする形もありますが、8八の地点がやや弱くなります。

▲8八銀と上げれば8八の地点は強いのですが、一時的に壁銀になるので一長一短です。

後手は△5二金と上がった手を活かして△4三金右から△4一玉としますが、▲4六銀と上がってどうかという展開です。

最後の▲4六銀は形ですが、次の狙いが分かりにくい手です。

▲4六銀に△5四歩なら▲2八飛△1四銀▲5六歩△5三銀▲1六歩△2四歩▲3五銀△2三銀▲6八角で、ソフトの評価値+258で互角。

この手順は、△5四歩と突いて△5三銀を目指す手ですが▲2八飛と飛車を2筋に戻すのが面白いです。

▲2八飛に△2四歩なら▲3五銀と出て次に▲2四銀△同角▲2五飛を狙います。

よって▲2八飛に△1四銀の辛抱に▲5六歩がぱっと見で分かりにくいのですが、1筋を突いてから▲3五銀と2筋に圧力をかけて、△2三銀の受けに▲6八角と引いて次に▲2四銀の狙いです。

この指し方は初めてみましたが、多分自分だったら実戦では考えても浮かばないです。

将棋の指し方は奥が深いです。

雁木への▲3七銀型の次の狙いが参考になった1局でした。