▲7七銀と上がって△7六銀を受ける

上図は、相掛かりからの進展で△6五銀と6四の銀が上がった局面。ソフトの評価値-26で互角。

△6五銀の狙いは△7六銀と歩を取ってから△5四角から△8七銀成と殺到する手です。

また先手の飛車が2六にいるので、△4四角のような筋も気になります。

先手の陣形は4六の歩と3八の銀がこの瞬間はやや中途半場な形で、△6五銀はうまく動いてこられたという感じでした。

△7六銀を防ぐなら▲7七銀が自然ですが、△4四角の筋が気になって指せませんでした。

実戦は△6五銀以下▲4七銀△7六銀▲3五歩で、ソフトの評価値-286で互角。

この手順は、▲4七銀と玉のコビンをしめてから△7六銀とされますが、△4四角の筋を消す▲3五歩と突いてどうかという展開です。

玉を回りを固めるのは大きいですが、後手が1歩得で△5四角の筋があるので先手も受けにくいです。

△5四角の後△8七銀成を受けるなら▲8六角や▲6九角はありますが、あまり働きのいい角ではないので指しづらいです。

また△3五歩と堂々と取られても先手が忙しい感じです。

こうしてみると△7六銀と出させたのはあまりよくなかったようです。

▲4七銀では▲7七銀がありました。

▲7七銀△4四角▲2九飛△7六銀▲同銀△9九角成▲7七桂△9八馬▲7五歩で、ソフトの評価値+186で互角。

この手順は、▲7七銀と受ける手ですが△4四角が気になります。

以下▲2九飛に△7六銀とでて▲同銀に△9九角成として銀と香の交換で先手が駒得ですが、後手も馬を作ります。

このときに▲2九飛と引けているのが大きく△8九馬を防いでいます。

3七桂と跳ねている形は▲2九飛と引くと飛車の横利きで受けに使えるのが大きいです。

△9九角成に▲7七桂と跳ねて馬取りを見せて、△9八馬に▲7五歩が見えにくい手です。

後手玉が5二にいるので直接的には攻めにくい形ですが、7三の桂馬を目標に攻めていく感覚です。

▲7五歩以下△同歩▲同銀△8七馬▲8二歩△同飛▲7一銀△8一飛▲8七金△同飛成▲6二銀成△同玉▲8四角△8三金▲6五桂で、ソフトの評価値+342で先手有利。

この手順は、7六の銀が▲7五銀とすると△8七馬があり先手陣も危ないのですが、8筋の歩が切れると▲8二歩△同飛から▲7一銀がよくある手です。

▲7一銀以下の手順は、お互いの玉がだいぶ危険になるのでできれば避けたいところもありますが、一直線の展開は手が限られてくるので正確に手を読めていれば局面の形勢判断がしやすいというのがあります。

逆に読み抜けがあると形勢を損ねてしまい敗勢のようなこともあり、このあたりが将棋の難しいところです。

▲7七銀と上がって△7六銀を受けるのが参考になった1局でした。