攻めの形を作る

上図は、相居飛車からの進展で△5四歩と突いた局面。ソフトの評価値-168で互角。

先手の陣形が▲8八金と▲7八玉という8筋を守る手を指しており、やや変形的で先手の作戦負けかと思っていましたが、評価値は互角のようです。

先手は玉の整備がこれ以上進まない形ですが、ここからどのように指したらいいかという局面です。

実戦は、▲9六歩△3一角▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2八飛△5二玉▲6八角△6二金▲4六歩△9四歩▲4七銀△9五歩で、ソフトの評価値-255で互角。

この先手の手順は、9筋を突いてから▲2四歩から1手パスをして、その後3六の銀を▲4七銀と立て直す作戦にしましたが、△9五歩と突かれてどうかという展開です。

ここまでの手でだいぶ手損をしたので、その間に後手が△9五歩として▲同歩なら△9六歩で抑え込む形です。

この展開になると先手から仕掛けるのは少し難しい形になるので、やや作戦的に面白くなかったかもしれません。

駒が前進でなくやや後退しているので、後手が仕掛けた形になりました。

▲9六歩では▲1七桂がありました。ソフトの評価値-165で互角。

この手は▲1七桂と跳ねて将来▲2五桂と動いていく手です。

部分的な形では、3六の銀と3七の歩の組み合わせでは▲1七桂という手はたまにでてきます。

対局中も▲1七桂は最初に見えていたのですが、桂馬を渡すと8筋の反動がきついかと思い指せませんでした。

▲1七桂に△9四歩なら▲9六歩△3一角▲2五桂△同桂▲同銀△6四角▲4六歩△同歩▲4四歩△同銀▲3四銀で、ソフトの評価値+85で互角。

この手順は、9筋を受けてから▲2五桂と捌く手で△同桂に▲同銀と出て銀の活用を図ります。

後手は△4五歩と突いて▲6八角に△6四角と出て次に△3七角成で先手の攻めをけん制する狙いですが、▲4六歩が少し気がつきにくいです。

▲4六歩に△同歩がありますが、5八に金がいるのが大きく△4七歩成には▲同金があります。

△4六同歩に▲4四歩と叩いて△同銀に▲3四銀とすれば、次に▲2三銀成があるので先手も面白いです。

実際は▲4六歩には△同歩と取らずに別の手を指すのでしょうが、先手も駒が前に出ているので実戦より面白かったようです。

攻めの形を作るのが参考になった1局でした。