苦しい局面からどのように粘るか

上図は、相矢倉からの進展で△2三歩と打った局面。ソフトの評価値-341で後手有利。

駒割りは、銀と桂馬の交換で先手が少し駒得ですが、△2三歩にぬるい手を指すと△7六歩が厳しいです。

対局中は、この手順で先手が悪いと思っていましたが他の手も見えませんでした。

実戦は△2三歩以下▲5一馬△7六歩で、ソフトの評価値-615で後手有利。

この手順は、▲5一馬と逃げて将来▲4一銀のような筋を期待しましたが、△7六歩が厳しいです。

実戦は△7六歩にはさすがに手抜きはできず▲6七金寄としましたが△7五桂▲4一銀△7七銀で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は△7五桂が入ると▲4一銀と打っても詰めろでないので、△7七銀で後手勝勢です。

▲5一馬はさすがに甘い手だったようです。

▲5一馬では▲7三歩成がありました。

▲7三歩成△8一飛▲7二と△8三飛▲5一馬で、ソフトの評価値-93で互角。

この手順は、▲7三歩成を入れて後手の飛車を責める手で、△8一飛に▲7二とが興味深いです。

△8三飛に▲5一馬と逃げる展開ですが、実戦と少し違うのは後手の飛車が8三にいるので飛車の受けがなくなったことです。

▲5一馬以下△7六歩▲6七金寄△7五桂▲9五馬△6九銀▲8四香で、ソフトの評価値-680で後手有利。

この手順は、△7六歩から△7五桂とすると先手陣はほとんど受けなしでだめなのかと思っていましたが、そこで▲9五馬がありました。

このような局面で、▲9五馬と受けに回る手は全く見えていませんでした。

▲9五馬では▲4一銀のような手かと思っていましたが、やはり△7七銀が入れば先手玉は寄り筋ですし、金を入手して△4二金打のような受けの手もありそうです。

よって▲9五馬ですが、△6九銀に▲8四香と飛車の利きを止めてどうかという展開です。

将棋は先手の方が悪いようですが、粘り方としては実戦と全く違うのが参考になります。

実戦は一直線に敗勢の手順ですが、変化手順は後手の飛車の位置を変えてから▲5一馬から▲9五馬が興味深いです。

苦しい局面からどのように粘るかが参考になった1局でした。