上図は、相矢倉からの進展で▲4一銀と打った局面。ソフトの評価値-50000で後手勝勢。
▲4一銀は部分的にある手ですが詰めろになっておらず、先手陣は受けが効かない形なので形づくりに近い手です。
ここから後手がどのように寄せるかという局面です。
後手は飛車と桂馬2枚が急所に利いており、さらに持ち駒に角と銀とあるのでほぼ寄り形です。
ただ注意するのはたくさん駒を渡して、▲3二銀成から即詰みということくらいで、その展開にならなければ問題なさそうです。
実戦は▲4一銀以下△7七銀▲同金寄△同歩成▲同金△7六桂▲7八玉△8九角で、ソフトの評価値-99978で後手勝勢。

この手順は△7七銀と打って清算する手で▲同金の後の△7六桂が盤上の駒を活用する気持ちのいい手です。
△7六桂に▲同金なら△8七飛成▲7九玉△5七角▲6九玉△8九龍▲5八玉△7八龍▲4九玉△3九金▲5九玉△6七桂不成まで。
この手順は、△8七飛成▲7九玉に△5七角が厳しく▲6八金と合い駒をするのは△7八金までなので▲6九玉と逃げますが、△8九龍から龍で追って△3九金から△6七桂不成でぴったりです。
この詰み筋は決して簡単ではありませんが、一本道のようです。
よって△7六桂に▲7八玉と逃げたのですがそこで△8九角が強烈です。
対局中は、この時点でもまだ先手玉と即詰みか分かっていませんでした。
2八に飛車がいなければ△8九角に▲同玉は△8八金までですが、飛車がいるので少し複雑です。
△8九角に▲同玉なら△8八金▲同飛△同桂成▲同玉△8七桂成があります。
△8七桂成に▲同金なら△8九飛▲同玉△8七飛成以下詰みです。
△8七桂成に▲7九玉も△8九飛▲6八玉△7七桂成▲同玉△8七飛上成以下詰みです。
これらは一間龍の筋なのでぴったりです。
よって△8九角に▲6九玉と逃げますが、△6八金▲同飛△同桂成△6七角成▲同金△8八飛で、ソフトの評価値-99988で後手勝勢。

この手順は△6八金から清算して後手は飛車を取る形ですが、そこから△6七角成▲同金に△8八飛が少し浮かびにくい手の流れで、全く見えていませんでした。
△8八飛に▲5九玉は△6七桂不成以下詰み、また△8八飛に▲5七玉も△6七桂成▲同玉△8七飛上成以下詰みです。
また△8八飛に▲7八桂は△同飛成▲同玉△8七飛成▲7九玉△7八歩以下詰みです。
よって△8八飛には▲6九玉ですが、△7八飛成▲同玉△8七飛成▲7九玉△7八歩▲6九玉△6七龍▲6八金△5八金まで。
これらの筋で先手玉はぴったりのようです。
なお厳密には最初の局面の△7七銀に▲7九玉△7八銀成▲同飛で先手玉に即詰みはありませんがこの場合は△6七桂成で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢です。
終盤の厳しい寄せが参考になった1局でした。