上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△1二香と上がった局面。ソフトの評価値±0で互角。
後手は石田流に組んで理想的な駒組みに対して、先手は▲6五歩と突いた形で7七の角が3三の桂馬を睨んでいます。
対局中は、先手から動くのは難しいと思って5七の銀を引いて使うことにしました。
実戦は、▲6八銀△4二金▲7九銀△2四歩▲同歩△3六歩▲同飛△2四飛▲3三飛成△同金▲同角成△4四角▲同馬△同銀で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は、銀を引いて使うことで玉の守りを固くしたのですが、後手は△4二金と3三の桂馬に紐をつけてから△2四歩から△3六歩と仕掛けてきました。
△2四歩から△3六歩はこのような戦形でたまに出る手筋で、△2四歩▲同歩とさせていることで後から△2四飛とすることができます。
実戦の進行は、主導権のある後手が動いてきた展開で飛車と金桂の交換で2枚替えなので、ここから▲3六桂のような手もありますが、後手は飛車が2枚あるのも大きく互角のようです。
後手は2九の桂馬と1九の香車を取れば駒損が回復しますので、先手もあまり指したいような展開ではなさそうです。
▲6八銀では▲6六銀がありました。
▲6六銀△4二金▲7五銀で、ソフトの評価値+53で互角。

この手順は、▲6六銀から▲7五銀として上部の手厚くする手で、ぱっと見で意味が少し分かりづらいです。
▲7五銀とでると後手は玉も周辺の駒を上部に使いづらくなりますが、7五の銀の活用方法が少し分かりにくいです。
▲7五銀以下△2四歩▲同歩△3六歩▲同飛△2四飛▲3三飛成△同金▲同角成△4四角▲同馬△同銀で、ソフトの評価値+155で互角。
この展開は、先手の銀の使い方を除けば実戦と同じような手順ですが、最後の△4四同銀に▲2六歩と打ってどうかという感じです。
▲2六歩に△同飛なら▲1七角△2四飛▲2五歩△3四飛▲2四金△3五飛▲同角△同銀▲3四金で、ソフトの評価値+210で互角ですが、これも結構難しいです。
最初の局面で▲6八銀と▲6六銀で比較しましたが、あまり違いが分かりませんでした。
やはり後手に理想的な石田流に組まれると、そこから先手有利に進めるのは結構大変な感じです。
そうしてみると、この局面にならないように先手はどこかで早めに動くような感じにすべきだったようです。
石田流の理想形に組ませると大変なのが参考になった1局でした。