上図は、横歩取り青野流からの進展で△2三銀と上がった局面。ソフトの評価値+15で互角。
横歩取り青野流は▲3四飛の形から▲5八玉から▲3六歩と突いて激しい展開になるのが多いのですが、序盤で△2六歩と打って▲2八歩と受けた数手後に△2七歩成▲同歩とゆっくりした展開です。
そのような意味では厳密には青野流にはならないのかもしれませんが、とりあえず▲3四飛の形で▲5八玉から▲3六歩と突いたから幅広い意味で青野流ということでまとめています。
△2三銀は3二の金に紐をつけた手で、ここから先手がどのような構想で指すかという局面です。
ここは先手も手が広いのですが、2八の地点が空間になっているのでそれを補強する指し方をしました。
実戦は、▲4八玉△6二銀▲3九玉△1四歩▲7七角△5一金▲9六歩△4四角▲同角△同歩で、ソフトの評価値-202で互角。

この手順は、▲4八玉から▲3九玉と右に玉を囲うことで部分的には美濃囲いにする展開です。
右玉にするとやや左側が手薄になりますが、7八の金と7九の銀で守る形です。
先手は飛車を左側に移動させると振り飛車のような形になりますが、この展開が先手が得をしているかどうかは分かっていませんでした。
普通は▲5八玉のように中住まいにしてバランス重視で指すのですが、先手の飛車が窮屈で使いづらいです。
そのため振り飛車にして先手の玉を右側に移動すればどうかと思って指しました。
やや指しなれていない形なので感覚がつかめていないところはあったのですが、形勢は互角とはいえやや評価値が下がったようです。
角交換をしている形で、後手からの角の打ち込みが常に気になるのでそのあたりが少し評価値が下がっているのかもしれません。
ただし、振り飛車にすると評価値が200くらい下がることが多いので、振り飛車をたくさん指す人は気にするレベルではないと思います。
最初の局面では▲4八玉では▲7七桂がありました。
▲7七桂△6二銀▲3七桂で、ソフトの評価値-17で互角。

この手順は、2枚の桂馬を跳ねることでやや攻撃的な手です。
桂馬は後には戻れませんので、将来▲4五桂や▲6五桂と使うのが狙いになります。
しかし、ゆっくりした展開になると桂頭を狙われやすいので、やや急戦的な意味が強いです。
角交換をしていれば△2八角のような手がありますが、▲7七桂と跳ねて角交換にはならないので▲3七桂は成立しています。
後手は5三の地点を補強する意味で△6二銀と上がりましたが、その後は将来▲4五桂から▲6五桂を防ぐ意味で△6四歩から△6三銀△7四歩△7二金のように固める感じです。
ここからの指し方も手が広いですが、先手は飛車が活用できるかがポイントになりそうです。
両方の桂馬を跳ねて駒組みをするのが参考になった1局でした。