上図は、相矢倉からの進展で△5五歩と突いた局面。ソフトの評価値+130で互角。
△5五歩はただの歩の突き捨てですが鋭い手で、▲5五同歩は△6五歩▲同歩△5五角▲6六金△4四角で、ソフトの評価値-145で互角。
この手順は、▲5五同歩とすると△6五歩から△5五角で後手の角が働きだし、▲6六金の受けに△4四角と引くと△2六角や△5六歩や△6五飛など、後手の指したい手がたくさんあり先手は神経を使います。
よって▲5五同歩とはしづらいのです、実戦は▲4五桂としました。
▲4五桂△4四銀で、ソフトの評価値-280で互角。
この手順は、▲4五桂と歩を取って桂馬を捌いたのですが平凡に△4四銀と受けられると、▲4六歩には△5六歩▲同金△5五歩のような手があります。
この▲4五桂もあまりいい手ではなかったようで、▲4五桂と跳ねても▲5三歩や▲3三歩の叩きの歩が打てないので、やや単調だったようです。
▲4五桂では▲3五歩がありました。
▲3五歩△同歩▲4五桂△4四銀▲3三歩で、ソフトの評価値+280で互角。

この手順は、▲4五桂と跳ねる前に▲3五歩と突き捨てる手で、△同歩としてから▲4五桂とします。
△4四銀と逃げるのは自然な手ですが、そこで▲3三歩と打ちます。
▲3三歩と打てるのは3筋の歩を突き捨てた効果です。
▲3三歩以下△同桂▲同桂成△同銀▲2四歩で、ソフトの評価値+257で互角。

▲3三歩の叩きに△4二金左と逃げる手もありますが、▲3五銀△4五銀▲2四歩△同歩▲1四歩△同歩▲1二歩△同香▲2四銀△2三歩▲1三歩で、ソフトの評価値+289で互角。
この手順は、後手は桂得になりますが、1筋と2筋の攻めをまともにくらうので桂得くらいでは受けるのは大変です。
▲3三歩のような叩きの歩には△同桂として桂馬の交換になるのが自然です。
以下▲同桂成△同銀に▲2四歩が継続の手です。
▲2四歩では単に▲3五銀もありますが、△3四歩▲4六銀で攻めが一段落します。
攻めの継続が難しいのであればこの指し方もありそうですが、▲2四歩で攻めが継続するのであれば指してみたい手です。
▲2四歩以下△同歩▲3五銀△3四歩▲2四銀△同銀▲同角△3五銀▲同角△同歩▲1四歩で、ソフトの評価値+610で先手有利。
この手順は、やや後手が受けに徹した手で、銀交換をして△3五銀に▲同角で角と銀の交換で先手が少し駒損ですが、▲1四歩と突く形で先手が少し指せそうです。
▲1四歩に△同歩なら▲1二歩△同香▲2四桂のような感じです。
桂馬を跳ねる前に歩を突き捨てるのが参考になった1局でした。