上図は、横歩取りから△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+167で互角。
横歩取りの△3三桂もたまに指される戦形で、横歩を取るとあまり指さない戦形になることがあるのが面白いところです。
横歩取りの場合は、▲3四飛と指した時に後手がどのような手でくるのかが一番緊張する場面です。
△3三桂だとやや持久戦模様となり、後手は振り飛車模様のような形になりやすいです。
ここで先手の手番ですが、たまに出る戦形だと指し手の手順がどうだったかを思い出すことになるのですが、何となくこんな感じだったかなという理解しかしていないので、指しなれていないと少しおかしな指し手の組み合わせになります。
本局もそんな感じで、実戦は△3三桂に▲3六飛と指しました。
▲3六飛△8四飛▲5八玉△2四飛▲2六歩で、ソフトの評価値+57で互角。

この手順は、▲3六飛として△7六飛を防いだのですが、△8四飛に将来△4五桂の筋が気になって早めに▲5八玉と上がり、そこで△2四飛と回ってきました。
飛車成りを受ける一手なので▲2六歩か▲2八歩ですが、▲2六歩と受けて4段目に歩を打って受けました。
この展開は、見たことがあるようなないようなはっきり覚えていない手順だったのですが、先手の3六の飛車と2六の歩の組み合わせはあまりよくないです。
ただし、▲2八歩より▲2六歩の方がよかったのでこれも1局ですが、すでに定跡からは少しはずれているようです。
最初の局面では▲3六飛では▲4八銀がありました。ソフトの評価値+167で互角。

最初の局面では、▲5八玉や▲3八金は見たことがあるのですが、▲4八銀は知りませんでした。
▲4八銀は5七の地点を補強しているのは分かるのですが、2筋が手薄になるのが気になります。
▲4八銀に△2八歩なら、▲2四飛△4五桂▲2八飛△3六歩▲8七歩△7六飛▲6八玉で、ソフトの評価値+435で先手有利。
この手順は、後手は△2八歩と分かりやすい手を指してきたのですが、▲2四飛が次に▲2三歩があります。
よって△4五桂と跳ねていきなり乱戦模様になるのですが、▲2八飛に△3六歩のような知っていないと指せないような手もあります。
△3六歩に▲8七歩と指して最後の▲6八玉で先手が少し有利になっていますが、初見ではとても先手が指せる感覚はなく、実感としては先手が少し悪いような展開の評価値でもおかしくないです。
最初の局面で▲4八銀だと乱戦になるので、▲5八玉の方が無難かもしれません。
やはり将棋は手が広く、序盤でも知らない手がかなりありそうで、本局もそんな感じでした。
横歩取りの△3三桂型の▲4八銀が参考になった1局でした。