端に桂馬を打って手を繋げる

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6六歩と打った局面。ソフトの評価値+673で先手有利。

△6六歩は筋ですが、△6七歩成としても先手玉は詰めろになっていないのでこの瞬間は先手のチャンスです。

しかし対局中は△6六歩より厳しい手が見えませんでした。

実戦は△6六歩に▲7七金と逃げましたがそこで△8四銀▲4五角と進めば、ソフトの評価値+201で互角。

この手順は▲7七金と逃げる手で部分的には普通の手ですが、△8四銀と受けられたら互角に戻っていたようです。

△8四銀からは変化手順ですが、後手の玉頭を厚くして桂先の銀で受ける形です。

△8四銀に▲4五角は遊んでいる角を活用する手ですが、後手の守り駒が金銀の5枚あるので、後手陣を崩すのは大変そうです。

後手に受けられると、先手はチャンスががなくなったみたいです。

▲7七金では▲9四桂がありました。ソフトの評価値+1055で先手優勢。

この手順は金取りを無視して▲9四桂と王手をする手です。

この手は後手が△9五歩と突いた形を逆に利用した手ですが、8五の桂馬が生きているうちに攻め手を作る形です。

▲9四桂に△同金なら▲7三銀△同銀▲7一龍△同玉▲7三桂成で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

この手順は絵▲9四桂に△同金とさせると、金を斜めにさそうことで玉の守りが弱体化するので▲7三銀~▲7一龍~▲7三桂成として後手玉が寄り筋です。

▲9四桂以下△同香▲9三銀△8一玉▲6一歩成△同銀▲1二龍△6二香▲7七金で、ソフトの評価値+787で先手有利。

この手順は▲9四桂に△同香として▲9三銀に△8一玉と粘る手です。

この瞬間はもう一枚金駒があれば後手玉は詰みですが、持ち駒は歩しかないので手が続かないように見えます。

しかし▲6一歩成が鋭く△同金なら▲同龍△同銀▲8二金で詰みです。

よって▲6一歩成には△同銀としますが、▲1二龍と香車を補充した手が▲9二龍の詰めろになり、以下△6二香と受けますがそこで▲7七金と逃げるのが盲点です。

攻める形を決めるだけ決めてから▲7七金と受けに回るのが、ちょっと見えにくいです。

自分の場合は、一旦攻めだしたら途中で受けの手を指すというのが浮かびづらいのですが、このあたりの呼吸が難しいです。

▲7七金と逃げた先手の次の狙いは▲4五角や▲8四香です。

▲7七金に△6五桂なら▲4五角△5四銀▲8四香△同金▲7三桂不成△7二玉▲6一桂成△同玉▲8四銀成で、ソフトの評価値+2237で先手勝勢。

この手順は▲7七桂に△6五桂と攻め合いに出たのですが、▲4五角から▲8四香が厳しく、▲8四香に△同金は▲7三桂不成がうまいです。

最後の▲8四銀成も一見ぬるいようですが、後手玉は▲5二銀△7二玉▲5四角からの詰めろになっています。

ソフトは、有利の局面から優勢にしてさらに勝勢にもっていくのがうまいです。

自分の場合は、ここら辺の指し手の精度を上げたら棋力も向上するのですが、これが難しいです。

端に桂馬を打って手を繋げるのが参考になった1局でした。