攻防に角を打って優位を拡大する

上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲5六桂と6八の桂馬が跳ねた局面。ソフトの評価値-1143で後手優勢。

駒割りは金と桂馬の交換で後手が駒得しており、△3八金と打った手に▲5六桂と跳ねてきました。

対局中は金と桂馬の交換で駒得で△3八金も味がいい手なので、だいぶ後手がいいと思っていました。

しかし、このような局面からの指し方があまりうまくなく、気がついたら互角になることがよくあり、本局もそんな感じです。

実戦は▲5六桂以下△5五銀▲2二角△4八金▲同玉△6六角▲5七金で、ソフトの評価値+321で先手有利。

この手順は▲5六桂を全く考えておらず慌て気味に△5五銀としたのですが、▲2二角も見えておらず、以下△4八金▲同玉△6六角▲5七金と催促され、逆に後手が忙しくなりました。

考えていない手を指されたときに直ぐに反応できないのは棋力の問題なので仕方ない面はありますが、あまりにも手が見えていないという感じです。

数手前に△3八金と打ったのは飛車取りと△4八金▲同玉△6六角の両方の狙いがあったのですが、なぜか対局中は△2九金と飛車を取る手が全く見えていませんでした。

見えてない理由は、△3八金に2九の飛車がどこに飛車を逃げるかなど考えていたので、△2九金と飛車を取る手が全く見えてなかったというお粗末な感じでした。

△5五銀では△2九金がありました。

▲5六桂以下△2九金▲2二角△5五角▲7七銀△2八飛で、ソフトの評価値-1531で後手優勢。

この手順は△2九金と平凡に飛車を取る手で、これが一番自然です。

先手は▲2二角として次に▲4四桂を狙いますが、△5五角と攻防に角を打って▲7七銀の受けに△2八飛と飛車を打って後手優勢です。

△2八飛の局面は飛車と桂桂の交換で後手が駒得の上、先手玉は薄いので後手十分です。

△5五角が実際に指せるかもあやしいですが、これくらいは指したいです。

なお実戦の△5五銀▲2二角に△4八金では△1五角がありました。ソフトの評価値-1892で後手優勢。

この手順は▲2二角には△1五角の攻防手があって、これも後手がよかったようです。

ただし、△1五角は早指しでは指せそうにないです。

△1五角は少し駒がだぶっているような感じですが、次に△2九金と△4八角成の2つの狙いがあります。

△1五角に▲4九飛なら△5六銀で、ソフトの評価値-3829で後手勝勢。

この手順は▲4九飛と4八の地点を受けたのですが、△5六銀とさらに駒得して後手勝勢です。

少しいい局面からさらに形勢を拡大するのも決して簡単ではありませんが、結局は実戦の盤数をこなして感覚をつかむしかなさそうです。

攻防に角を打って優位を拡大するのが参考になった1局でした。