後手の攻めを受けながら手を作る

上図は、角換わりからの進展で△8六同銀と歩を取った局面。ソフトの評価値+562で先手有利。

駒割りは銀と桂馬の交換で先手が駒得で、2筋を抑えているので先手が少し指せているようです。

ただし、後手も7筋を8筋を攻めており後手の大駒が成れそうな展開なので油断はできません。

先手は7筋と8筋をどうやって受けるかという場面です。

実戦は▲8三歩△7二飛に▲8二銀でソフトの評価値+61で互角でしたが、▲8二銀では▲4五銀で、ソフトの評価値+277で互角。

この手順の▲8三歩は特に狙いがあって打ったという手でなく、少しひねった形にしないといけないのかと思って指した手で、△8三同飛とされてもその次の手が分かっていませんでした。

後手は△7二飛と逃げてそこで▲8二銀と打ったのがあまりよくなく、ここでは▲4五銀とすべきだったようです。

▲4五銀は角取りなのは分かりますが、やや重たい銀で3筋と4筋の歩を使いづらい形なので、少し指しにくいです。

▲4五銀には△5五角とすれば▲8二角と打って、以下△同角▲同歩成△同飛▲8七歩で、ソフトの評価値+773で先手有利。

この手順は後手の盤上の角を消してから▲8七歩と打って受ける手で、以下△7七桂とすれば▲8六歩△8九桂成▲2三歩成△同金▲3四銀で、ソフトの評価値+926で先手優勢。

4五の銀は、2筋の歩を成り捨ててから▲3四銀と活用する狙いもあるようで、△同金には▲2二飛成のようなイメージです。

ただし、最初の局面では▲8三歩で▲8七歩がありました。

▲8七歩△同銀成▲同銀△9九角成▲8三歩で、ソフトの評価値+497で先手有利。

この手順は▲8七歩と平凡に歩を打って受ける手で、この手は全く見えていませんでした。

さすがに▲8七歩に△7五銀と引いても仕方ないので、後手は△8七同銀成から△9九角成と攻めてきます。

駒割りは銀銀と桂香の交換で先手がさらに駒得してますが、後手も馬が出来ているのでまだ大変です。

△9九角成に▲8三歩で、これで先手の手が続くかどうかいう局面です。

▲8三歩に△同飛なら▲7四銀△8二飛▲6三銀成で、ソフトの評価値+906で先手優勢。

この手順は▲6三銀成と成銀ができて次に、▲6四角と打つ手が厳しそうで先手が指せているようです。

▲8三歩に△7二飛なら▲2三銀△7七歩成▲8二歩成△同飛▲7七桂△7六歩▲6五桂△7七歩成▲8三歩で、ソフトの評価値+1054で先手優勢。

この手順は△7二飛と辛抱して次に△7七歩成を狙った手ですが、そこで▲2三銀が少し見えづらいです。

次に▲2三銀成や▲2二銀不成とする狙いで、その間に後手が△7七歩成とスピードを上げて攻めてきます。

先手は▲8二歩成と形を戻して、△同飛に▲7七桂として△7六歩には▲6五桂と跳ねて桂馬を攻めに使います。

後手は△7七歩成としますが、そこでまた▲8三歩と叩いて先手が指せているようです。

先手は8九の桂馬が6五に跳ねて、攻めに使えそうなのが大きいです。

先手は7筋と8筋はどこまでを受けて、どこから先は受け流すかという判断が少し難しいです。

後手の攻めを受けながら手を作るのが参考になった1局でした。