上図は、先後逆で横歩取り△8四飛型からの進展で▲3七桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-324で後手有利。
横歩取りのような戦型ではこのような局面でうまく攻めの手を繋げることができるかが結構大事だと思っていますが、やはり飛び道具で手を作る感じです。
金銀の手厚く指そうという感じより、桂馬や歩で軽く手を作っていくという感じです。
先手の5五の銀と4六の金がやや上ずっているので、うまくいけば手が作れそうですが、自分の場合はこのあたりの手が見えていない感じで。なかなか有利を拡大できていません。
実戦は▲3七桂以下△3四飛▲3五歩△8四飛で、ソフトの評価値-136で互角。
この手順は△3四飛として△3七飛成を狙う手ですが、▲3五歩と打って△8四飛とする展開です。
△3四飛はソフトの候補手にもありませんでした。
△3四飛は一時的には気持ちのいい手でも▲3五歩には飛車が逃げる1手なので、やや手の流れが単調の可能性が高いです。
▲3五歩と打たせたという感覚もありますが、先手は3筋が安定すると後手からの捌きが難しくなってきそうです。
局面が落ち着くと先手の3筋が安定するということで、後手としては先手の陣形がやや不安定なときに動いた方がよかったようです。
△3四飛では2通りの指し方がありました。
1つは△3四飛で△7七歩成です。
△7七歩成▲同桂△同桂成▲同銀△3六歩▲同金△2四桂▲4六金△3六歩で、ソフトの評価値-220で互角。

この手順は先手の3七の桂頭を狙うのが狙い筋で、桂馬を歩を使って3筋を攻める展開です。
最後の△3六歩に▲2五桂とすれば△3七歩成としてと金ができるのが大きいのですが、△3六歩には▲3八歩と歩を下から打って辛抱されると、意外と攻める方も大変かもしれません。
この▲3八歩は攻める方からすれば少し見えにくい手です。
もう1つは△3四飛で△3八歩です。
△3八歩▲同飛△2六歩▲2八飛△3八歩で、ソフトの評価値-457で後手有利。

この手順は歩を使ってと金作りを狙う手で、先手としてもうるさい形かもしれません。
1段目にと金ができたから後手が圧倒的に優勢というわけではありませんが、と金は将来攻めに役立つ可能性があります。
最後の△3八歩に▲4八玉とすればと金はできませんが、あまりに先手玉が不安定なのでとても指せません。
△3八歩以下▲2六飛△3九歩成で、ソフトの評価値-638で後手有利。
この手順は▲2六飛に待望の△3九歩成とと金を作ります。
ここにと金ができれば将来7六の歩との挟撃の形にすることもありそうなので、先手も強い戦いにはしにくいです。
歩を使って細かい攻めをするのが参考になった1局でした。