上図は、相掛かり▲3七銀型からの進展で▲3五銀と歩を取った局面。ソフトの評価値+16で互角。
だいぶ前に流行った▲3七銀型で、3筋の歩を突き捨ててから▲3七銀~▲4六銀とする形です。
居飛車で後手番をもつとたまにこの形になるのですが、この戦型をされるとほとんど勝てていないです。
自分の受け方が悪くて、気がついたらどうにもならない局面になっていることが多いです。
先手は2筋と3筋だけでなく、飛車を7筋や8筋に移動しての戦いになることがあり、うまく対応できていない感じです。
また先手玉へのとっかかりがうまく取れず、あまり後手から攻める展開になっていないです。
後手から攻めるどころか、反撃すらできずに負けているという感じです。
本局も受け損なっていいところがない形になったのですが、だいたいこのあたりから指し手がおかしくなってきます。
実戦は▲3五銀以下△3三歩▲同歩成△同銀▲3四歩△2四銀▲同銀△同歩▲4六角で、ソフトの評価値+76で互角。

この手順の△3三歩は壁銀を解消する手で、▲同歩成に△同銀に▲3四歩は多分そう指してくると思っていましたが、そこで△2四銀が少しまずかったようです。
以下▲同銀△同歩に▲4六角だったのですが、この手に反応できず△2三銀が悪く▲6四角△7三角▲同角成△同桂▲7五歩で、ソフトの評価値+634で先手有利。
対局中は。▲4六角で後手が失敗したなと思っていたのがやや悲観的でした。
この局面での△2三銀は▲2四角を受けた手ですが、後手は6筋と7筋が薄いので、駒のバランスがよくなかったようです。
最後の▲7五歩と桂頭を狙われて後手が苦しいです。
△2三銀としっかり2筋を受けるのでなく、受け流すような受け方をしなければいけなかったようです。
▲4六角には△5五角と打てばまだまだだったようです。
△5五角に▲2四角なら△5二玉▲4二角成△同金▲2一飛成△3二銀で、ソフトの評価値-700で後手有利。
この手順はややうますぎですが、△5五角に先手は▲2四角から角を捨てて飛車が成りこむ手です。
普通はこのような展開は後手がまずいのですが、後手の受け駒に銀があれば△3二銀として5五の角の利きで▲1一龍には△同角があります。
角を間接的に受けに使って局面のバランスを取るというのが、早指しでは難しいです。
また最初の局面で△3三歩はよかったのですが、▲同歩成△同銀▲3四歩には△4四銀と上がった方がよかったようです。
△3三歩▲同歩成△同銀▲3四歩△4四銀▲同銀△同歩で、ソフトの評価値+5で互角。

この手順も銀交換をする展開ですが、▲3四歩には△4四銀と出て4四の地点で交換する形です。
今度は2筋の歩が2三の下にいるので後手が少し得だったようです。
また△4四同歩の形になると、△4三銀と引く手や△4三銀打のように自玉を固めることも可能になります。
それと持ち駒に角と銀があると、将来3筋から手を作る可能性もでてくるので、少し手が広かったようです。
相掛かりの▲3七銀型の受け方が参考になった1局でした。