横歩取りの△5二玉型の受け方

上図は、先後逆で横歩取り△8四飛型からの進展で、▲7四桂と打った局面。ソフトの評価値-67で互角。

桂馬と香車の交換で後手が馬を作った展開ですが、▲7四桂と打ってきたところです。

後手玉が△5二玉型なので、6二の銀を攻められると守りが弱くなります。

ただし、銀が逃げるのは7三に桂馬が残ってさらに先手の持ち駒に角があるので、かえってうるさいと思い実戦は△6四香としました。

▲7四桂以下△6四香▲3五飛△3四歩▲同飛△3三銀▲9五角△8一飛▲3六飛△8九馬▲8六飛で、ソフトの評価値+289で互角。

この手順は、△6四香と打っての飛車取りで、将来△6七香成とする筋を残して味がいいかと思っていましたが、先手も▲9五角を入れてから飛車を振り回して▲8六飛とぶつけてきました。

この局面は後手の香得ですが、先手も▲6二桂成と銀を取り返す手があるのでいい勝負のようです。

ただし、先手の攻め駒が働いており後手玉が少し薄いので、後手は強い戦いがしづらいです。

飛車交換になれば後手玉が弱いので後手が苦しいです。

実戦は▲8六飛には△8五歩と飛車交換を拒否して先手を取りましたが、▲2六飛△2二銀▲6二桂成△同金▲7四歩で、ソフトの評価値+1106で先手優勢。

この手順の△8五歩が悪かったようで、歩切れになった上に後手の飛車の働きが悪く、先手は銀と桂馬の交換から▲7四歩と伸ばして先手優勢です。

△8五歩では△8五桂で、ソフトの評価値+185で互角だったようですが、このような辛抱する手はなかなか指せないです。

△8五桂は持ち駒に歩を残す意味や、将来△7七歩や△7七桂成などの狙い筋とすることで攻め味を残しているようです。

また最初の局面の△6四香では△7三銀もありました。ソフトの評価値+94で互角。

この△7三銀は銀取りを逃げた手ですが、先手から▲9五角が気になります。

△7三銀以下▲9五角△8三飛▲7三角成△同飛▲8四銀△7一飛▲8二桂成△6四歩▲3五飛△3四歩▲2五飛△8九馬▲7一成桂△4二玉で、ソフトの評価値-462で後手有利。

この手順は▲7三角成から▲8四銀として先手の飛車を取りにいく手です。

普通は守り駒が薄いのに飛車を渡すのは危険なのですが、先手も攻め駒が渋滞しているので少し駒の効率は悪いです。

部分的に△6四歩と突いたのが細かい手で、▲6四同飛なら△6一飛と飛車をぶつける意味です。

よって先手は飛車交換を避ける展開で、後手も△8九馬から△4二玉として、駒割りは飛銀と角香の交換ですが、意外と後手陣もまとまっているのでいい勝負のようです。

横歩取りのような戦型は、飛車と角と桂馬の飛び道具の将棋になりやすく、盤面を大きく使う将棋になりやすく、金駒を使うような接近戦とは少し感覚が違うようです。

横歩取りの△5二玉型の受け方が参考になった1局でした。